プロフィール 福岡県出身。22歳の時に上京し、オーディオメーカーの関連会社に就職。設計部門に配属されるも、営業を志望していたこともあり数年で退社。建築資材の商社へ転職し、以降は住設関連企業を複数社経験。防水処理を中心としたビルメンテナンスのノウハウを蓄積した。32歳になった2002年、倒産した会社の職人と社員を引き継ぐ形で起業した。社会貢献活動にも積極的に取り組み、若者の更生を支援するNPO法人も設立。【ホームページ】
CSR活動の一環として、自社のイメージをアップさせる目的で社会貢献を標榜する企業はいくらでもある。しかし、ビルメンテナンス関連の防水工事会社であるエス・ビー技研株式会社の佐々木信隆代表取締役は、純粋に 「社会の役に立ちたい」 という気持ちから社会貢献を目指し、過去に犯罪をおかした若者や傷つき心を閉ざしている若者の更生を支援するNPO法人 「日本未成年者自立支援協会」 の設立にも至った。佐々木氏を動かす情熱は、どこから来るのだろうか。
22歳まで福岡で過ごす
矢部 九州のご出身とのことですが、神奈川に出てこられたのはおいくつの時だったのですか。
佐々木 22歳の時ですね。それまでは生まれ育った福岡にいました。公務員だった父親の伝手で、大手オーディオメーカーの関連会社に就職するために上京し、金型の設計部門に配属されましたが、仕事を始めてみると、技術職がまったく肌に合わない(笑)。もともと営業職を志望していたので、そこでは数年勤め、あっさり辞めてしまいました。
矢部 確かに、目の前にいらっしゃる佐々木社長の印象からしても、設計者というイメージは違いますね(笑)。では、次に見つけたお仕事は、念願の営業職だったわけですね。
佐々木 そうです。JASDAQ上場の、建築資材系の某商社に就職しました。私たちエス・ビー技研のメイン事業になっている防水工事との出会いも、この会社での仕事がきっかけでしたね。