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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 石川県金沢市出身。北陸を拠点にフランチャイズのベーカリーショップを3店舗経営した後、2003年に(株)セレブを設立。美容化粧品販売業に転じる。特にエステメド社 (韓国内処方箋薬の最大手 「大熊製薬」 の子会社) と販売代理店契約を結び、韓国製美容化粧品に注力。オンラインと店頭販売の両方で販路を広げつつ、オリジナルブランドも展開。着実に業績を伸ばしている。
 
 
 
「縁ありて花開き、恩ありて実を結ぶ」――株式会社セレブの大家幸与子社長は、この経営理念そのままのビジネスキャリアを生きてきた人物だ。高品質BBクリームなどの化粧品を輸入・販売し、全国400店舗に販路を広げるまで4年。何度も迎えたビジネスの危機を不思議な人の縁で救われ、そのたびに立ち上がり、飛躍の糧としてきた。その波乱万丈のビジネスストーリーと、経営者として人を惹きつける魅力に迫る。
 
 

起業直後、不運にみまわれ
1千万円以上の赤字からスタート

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)

矢部 化粧品販売事業を始められるにあたり韓国の化粧品に注目されたのは、どんなきっかけがあったのですか。
 
大家 10数年前に韓国に旅行したとき、シートパックを友人へのお土産に買ったところ、「すごくいい」と 大評判だったんです。私自身は当時は重度のアトピーで使える化粧品がほとんどなかったんですが、試しに使ってみたら確かに素晴らしかった。いざ事業を始める段になったとき、「いつかこれを日本の方にご紹介したい」 と思った気持ちを思い出しまして、韓国の工場を訪ねて回りました。ただ、ロットが大きすぎて、当時資金ゼロだった私には扱えなかったんです。それで諦めかけたときに、別の商品に出会いました。
 
矢部 それが現在大好評の 「エステメド BBクリーム」 ですか。
 
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エステメドBBクリーム プロフェッショナル
 

大家 いえ。エステメドに出会う前に、実は別の商品を企画し、韓国の工場に発注したんです。でも、当社と韓国の製造工場の間には日韓両国の業者が入っていたのですが、日本の業者にいいようにされ1千万円以上の赤字を抱えてしまったんです。
 
矢部 えっ?! いいようにされたというのは、どういうことでしょう?
 
大家 オーダーしたものと全く違う商品が納品されたんです。処方も違うし、スプレー式容器のネジが劣化しやすく、すぐに錆びてとても商品として売れない。結局、すべて廃棄処分にしました。
 
矢部 それで1千万円以上も・・・。でも、どうしてそんなことに?
 
大家 初めからそのつもりだったんでしょうね。この取引が始まる前、私は日韓の業者の社長2人に 「このビジネスに命を賭けていますので、どうぞよろしくお願いします」 と言ったんですね。それで納入前に韓国のベンダーの社長が、「大家さん、ひょっとして騙されているのでは」 と教えてくださいました。「このままじゃあなた、人生ないですよ」と 。