法人・個人共に重要な生命保険
私はFPとして複数の保険会社と提携し、生命保険に特化した保険代理業を展開しております。生命保険というと個人保険をイメージされる方が多いでしょうね。でも、実は法人保険も多く存在します。私が以前勤めていた保険会社は法人保険に特化しており、私も法人、特に中小企業の社長に営業をしておりました。法人保険の詳細は今後お伝えしていきますので、今回は導入として、私がどのような思いで独立したかをお話しいたします。
“人”で加入する保険だからこそ
電気や水などの生活に必要なものと異なり、生命保険は重要性を実感しづらい商品です。それでも、営業担当の働きかけ次第でその必要性に気付いていただけるかもしれません。実際、国内の生命保険の世帯加入率は90%を超えています。つまり、多くの方が生命保険は必要だとご理解くださっているのです。
保険は目に見えない商品なので、営業担当の人柄や仕事ぶりを見て加入なさるお客様が多くいらっしゃいます。ところが、担当が一社員として会社に在籍していると、転勤などで、自分と契約してくださったお客様をサポートし続けられなくなるケースがあります。お客様が保険に頼る必要が生じたとき、信頼して契約した担当者が対応できないのはあまりに悲しいことではないでしょうか。
前職時のお話です。お付き合いのある社長から従業員様をご紹介いただき、保険の相談に乗ったことがありました。その方は少し狭さを感じるアパートに、奥様と赤ちゃんとの3人暮らし。お世辞にもお金に恵まれているとは言えない環境で、保険を提案するのも心苦しかったのですが、その方は「自分に何かあったとき、子どもと妻のため保険には入りたい。ただ、保険料は月5000~1万円以内でないと苦しい」とおっしゃいました。
私はこのご家族のお役に立ちたいと、真剣にプランを考えました。しかし会社は法人保険に特化しており、個人保険の商品力は他社に劣る。そのため、必要な保障を満たすには、どうしても月1万円以上かかってしまうことがわかり、私はその方に正直にお話ししました。「弊社ではこれが限界ですが、同じ保障内容で安い会社はたくさんあります。いつでもご相談に乗るので、このプランを参考に他社で加入したほうが良いです」と。
あるまじき行為かもしれませんが、私はそのご家族にベストな選択をしていただきたかったのです。後に奥様から「正直に話してくれた、信頼できる八木さんの会社の保険に加入します」とお電話をいただきました。本来、この上なく嬉しい言葉であるはずなのに、私は自社商品しか提案できないことを悔やみました。そして、1社専属の保険営業の限界を悟るとともに、複数の保険会社の商品を良いとこ取りし、どんなお客様にもベストなプランを提案できる営業に魅力を感じたのです。
顧客に一生涯寄り添う会社に
私を信用して契約してくださったお客様を一生涯、責任を持って支える存在でありたい。私がEver Side(一生側に)という社名で独立したのには、そんな理由があります。皆様にベストな保険の選択をしていただくきっかけとなれるよう、精一杯努力しますので、今後ともよろしくお願いいたします!
vol.1 ベストな保険選択のために役立つ情報を
(2017.9.27)
著者プロフィール
八木 照浩 Yagi Akihiro
Ever Side 八木照浩保険代理店FP事務所 代表
経 歴
慶應義塾大学経済学部で国際金融論を専攻。卒業後は国内の生命保険会社で企業保険や個人保険の営業、法人リスクコンサルティングを行う。総合保険代理店に転職し、複数の生命保険会社の商品を手掛け、ノウハウを蓄積する。その後、培った知識と経験を活かすため独立を決意。生命保険に特化した総合保険代理店FP事務所Ever Sideを開業した。日本FP協会東京支部会員。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®(日本FP協会)、トータル・ライフ・コンサルタント(生保協会認定FP)、相続アドバイザー、コンプライアンス・オフィサー。
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