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  • 月刊ブックレビュー vol.63 『ゴルフトーナメントスポンサー興亡史』 まず「はじめに」の一節を引用します。3ページです。
    「近頃、ゴルフをする若手社員がめっきり減ってしまった――。企業取材をしていると、そう嘆く古参の幹部社員たちにしばしば出会う。‥略‥プロゴルフトーナメントを主催している会社でさえ、社員たちはゴルフをやりたがらないらしい。「それなら、なぜあなたの会社はトーナメントのスポンサーを引き受けているのですか」実際に冠スポンサー幹部にそう問うと、たいてい首を捻るばかりで答えが出ない。「さあ、どうしてでしょうか」ごく素朴な疑問について答えを見つけるべく、取材を始めた。ありていにいえば、それが本書を出す端緒である。」

  • 月刊ブックレビュー vol.62 『経営者の孤独。』 こーれはいい本だ。こーれはいい本だ。こーれはいい本だ(3回言った)。参りました。これはいい本です。お勧めします。評者が初めて文章でお金(給料)をもらいはじめたとき、すなわち評者の場合は経営者の話を記事にする仕事を始めたときですが、職場の先輩(上京前からの友人)から、基本の心構えを教えられました。いわく、「経営者という人種は、事業がイコール自分であり、自分の人生を事業という形で世に問うている人たちです。その事業が客観的にどれほどしょぼく見えても、普通の人は踏み込まないしわざわざ自分から踏み込まなくていい世界にあえて踏み込んで勝負している人たちです。そのことへのリスペクトを忘れないように」。

  • 月刊ブックレビュー vol.61 『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』 文章指南系のビジネス書が増えています。たぶん。いやそんな、憶測で世の中の動き的なこと語らんといてや、と思われるかもしれませんが、この手の話は憶測でいいんです。むしろ憶測で断言するからギャップでおもしろいわけで、文章はおもしろくないと読んでもらえません。思い切った発言で相手に“えっ!?”と思わせた後に「知らんけど」と付けて笑いをとる芸風がちょっと前に流行ったじゃないですか。あれですよ、あれ。知らんけど。

  • 月刊ブックレビュー vol.60 『知ってはいけない現代史の正体』 評者の学生時代、世界史の授業は、もちろん1年かけてやるわけですが、古代四文明から中世、近世、近代ときてちょうど第一次世界大戦あたりに差しかかる頃、絶妙に3学期末試験が押し迫り、先生たちは決まって「あとは教科書を自分で読んどくように」とお茶を濁して授業を終えたものでした。

  • 月刊ブックレビュー vol.59 『「地図感覚」から都市を読み解く ――新しい地図の読み方』 本書に関しては素直に、「はじめに」の引用から始めるのが良さそう。4ページにこうあります。
    「地図が読み解けるようになると、どんなことが得られるのでしょうか。
    ・理想の住環境や街、日常生活が地図から選べるようになる。
    ・ビジネスを始めようとするとき、どこが適切か地図からわかるようになる。
    ・都市がこれまでどのように発展し、今後どのような展開になっていくか見通せるようになる。」(P4)

  • 月刊ブックレビュー vol.58『悲観する力』 本稿を執筆するタイミングで評者は、地元の友人たちとやるクローズドな花見の会の幹事的な役をたまたま引き受けました。朝のランニングを日課にしている仲間が見つけた場所の桜の、開花状況が気になります。週間天気予報に一喜一憂します。前々日になれば時間ごとの降水確率までわかるので明後日の当該時間帯の予報を確認し、当日の段取りをグループLINEで相談します。クローズドな会なのに意思表示しないメンバーや、後から「無理かも」と言い出すメンバーに苛立ちつつ、前日の午後3時4時にはとりあえず段取りを決めて共有し、日が落ちて夜になる頃には「もう知らん! どうにでもなれ」と捨て鉢になる自分を持て余し、NHKニュース7のお天気キャスターが「それでは3時間ごとの雲の動きです」と示す等圧線図の変化を、無味乾燥な気分で眺めます(今ココ)。

  • 月刊ブックレビュー vol.57『NOロジック思考 論理的な考え方では、もはやこの時代に通用しない!』 今回の本に関しては筆者はもしかしたら適切な評者ではないかもしれません。元になった連載コラムに担当編集として関わった当事者だからです。あれから約2年。当時第一読者として毎月拝読していた原稿がこのように大幅加筆され日の目を見たことを嬉しく思うとともに、客観性公平性を担保するうえでは自分より適格な評者がいるだろうに、と後ろ指をやんわりと背中に感じつつ、今回の評は書くことにします。

  • 月刊ブックレビュー vol.56 『領土消失 規制なき外国人の土地買収』 「抑制の利いた、どこにも煽情的要素がない文章で、空恐ろしい事実とその背景への分析が、つづられていく本。」――と、わざとvol.38と同じ書き出しにしてみます。この本も、あのとき取り上げた『人口減少時代の土地問題 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ』と同じ問題意識で読むことができるからです。ご面倒でなければ、今回の評はvol.38と一緒にお読みいただければと思います。そして、あの本と同じようにこの本も、本気で、心底お勧めします。

  • 月刊ブックレビュー vol.55『機会損失 「見えない」リスクと可能性』 いきなりこんな解説をすると著者と版元に怒られそうですが、“読み解く”という意味では、本書は
    ・「はじめに」
    ・第Ⅰ部第2章第二節あたりまで
    ・第Ⅲ部末のミニコラム「ノート2 私の個人的な経験」
    の3つを読めば、エッセンスはつかめると思います。目次的な構成はともかくメタレベルの構成としてはこの3つが幹であり根であり、大部分のその他は枝葉です。核の部分だけ読みたい人、とにかく時間がないから極力短く済ませたい人は、この3つを押さえればたぶん大丈夫。求めるものは得られます。

  • 月刊ブックレビュー vol.54『東大院生が開発!頭のいい説明は型で決まる』 久しぶりに実用書をと思い、取り上げた一冊。著者でビジネスセミナー講師の犬塚壮志氏は元駿台予備校の化学科講師です。ちなみに駿台予備校は講師に採用されるのが業界で最も難しいそうで、そこで著者は当時最年少の25歳で採用されて教壇に立ち、同校の講義用テキスト、模試の執筆、カリキュラム作成にも携わったとか。経歴からは、現在テレビで活躍中の林修氏が思い浮かびますね。