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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

ロックンロールの火を消さない
本気で楽しみながら邁進する
ロックミュージシャン ダイアモンド☆ユカイ

 
1986年、ロックバンドRED WARRIORS(レッド・ウォーリアーズ)のボーカルとしてデビューしたダイアモンド☆ユカイさん。翌年には日本武道館でライヴを行うほどの人気を博した。ミュージシャンとしてのみならず、バラエティ番組やテレビドラマ、映画にも出演するなど活躍の幅を広げてきた。「もともと自己肯定感が低くて何にも自信がなかった」と語るダイアモンド☆ユカイさんが変わったのは、ロックンロールとの出会いがあったからだという。
 

本気になって挑んでみる

 
プロのロックンローラーを目指したのは、それしか道がなかったからです。俺はもともと自己肯定感のない子どもだったんですよ。勉強はできなかったし、運動は好きだったけど、学校で一番を取れるものはなかった。何をやっても自信を持つことができませんでした。でも中学2年生のときにビートルズを聞いて稲妻が走ったんですよ。音楽のことは何も知らなかったけど、彼らが底抜けに楽しんでいるのが伝わってきました。
 
そのときに、「ビートルズになりたい」と思いました(笑)。当時はちょうどビートルズは解散していて、日本では井上陽水さんや吉田拓郎さんが人気を博していましたね。俺は時代に逆行するような感じで、ビートルズにハマりまして。ギターを買って、学校の文化祭でビートルズのコピーを披露しました。すると、友人たちから「かっこいいなお前」と言われたんですよ。かっこいいと言われたのは初めてでした。そのときに、自分の中で自己肯定感が芽生えたんです。
 
大学時代は地域のお祭りで歌わせてもらったり、ライヴハウスに売り込んだりしてステージに立っていました。歌っているときは、「俺ってイケてるじゃん」と思えるものの、学校では相変わらず自信を持てず、くすぶっていました。そうして卒業が近づいて、いよいよ追い詰められてしまったんです。両親は2人とも公務員だったので、同じように俺が公務員になることを望んでいました。でも、どうしても「公務員になりたい」と思えなかったんです。
 
そうして悩んでいるときに、友人が謝世輝の『信念の魔術』という自己啓発本をくれたんです。その本に書かれていたことを簡単に説明すると、「思考は現実化する」ということでした。自分のやりたいことを思いっきりやらないと後悔する、本気になって行動すれば必ず実現できるという文章を見て、この本のことを100%信じて挑戦してみようと思ったんです。それで、俺が人生で唯一、自分がなりたいと思ったロックンロールに本気になって挑むことにしました。
 
 
 
 
 

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