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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

仕事の軸はリスペクト
対等な立場でより良い作品を
俳優 川平慈英

 
7月22日から世田谷パブリックシアターで上演される、ミュージカル『カラフル』。死んだはずの“ぼく”をガイドする天使プラプラを演じるのが、俳優の川平慈英さんだ。大学在学中にミュージカル俳優としてデビューを果たした川平さん。お話をお聞きすると、仕事の軸にあるのは“リスペクト”だという。「リスペクトしてエンジョイする」がモットーだという川平さんにインタビューし、仕事を楽しむヒントを探った。
 

日本からオリジナルミュージカルを

 
ミュージカル『カラフル』は、20年以上前に出版され、今なお幅広い世代から愛されている、森絵都さんによる小説『カラフル』が原作です。僕自身、原作を読んで泣いてしまいました。心を揺さぶられる作品ですね。そういった作品が初めてオリジナルミュージカルになります。大きな挑戦で、とても楽しみなんですよ。
 
ミュージカルと聞いて、日本のオリジナル作品を思い浮かべる人は少ないと思います。海外の有名作品を、高いレベルで上演しているカンパニーが多いですからね。だから、日本でオリジナルのミュージカルをやるということが嬉しいんですよ。演出家の小林香さんやスタッフの方々も大きな覚悟を持って挑んでいます。この作品を通じて、ミュージカルファンが増えたら嬉しいですね。
 
僕が演じる天使のプラプラは、鈴木福君が演じる“ぼく”の魂をガイドする天使です。原作の小説やアニメなどでは、プラプラはもっと若いんですよ。僕が演じるプラプラが最年長じゃないでしょうか。でも、よく考えたら天使に年齢なんてありませんよね。それに、この年代だからこそ出せる雰囲気というものがあると思います。お説教節のような口調になっても、リアリティがあるかもしれません。僕だからこそできる、“おじちゃんプラプラ”を楽しんでもらいたいと思っています。
 
基本的にプラプラはとても軽やかなキャラクターです。自分自身の生き様を楽しんでいて、少し人間を舐めているように見えます(笑)。ただ、実は心の底に熱いパッションを持っているんです。みなさんもきっと、「プラプラはこんなに熱い気持ちを持っていたんだな」と気付く瞬間があるでしょう。その内面のパッションもうまく表現したいですね。
 
『カラフル』は、とても前向きなパワーに満ちている作品です。2022年の小中高生の自殺率は、1980年以降で最多だったと聞きました。多くの若い子たちや、その両親が深刻な悩みを抱えています。僕らには想像できない苦労がたくさんあるでしょう。それでも、光はあるんだと感じさせてくれるパワーが『カラフル』にはあると信じています。だから、特に若い世代の方々に観てもらいたいと思っているんです。
 
 
 
 
 

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