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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

挫折を味わったからこそ語れる
後悔しない生き方のすすめ

 
16年にわたるプロサッカー選手としての現役生活を、浦和レッドダイヤモンズ一筋で過した鈴木啓太さん。その間、Jリーグ年間優勝、AFCチャンピオンズリーグ制覇、ベストイレブン受賞、日本代表として国際Aマッチに通算28試合出場するなど、数々の実績を残している。そのいっぽう、アテネ五輪の本大会メンバーから落選したり、扁桃炎や不整脈といった病気に悩まされたり、苦く、辛い思いも数多く経験した。「僕のサッカー人生は挫折の連続だった」と現役生活を振り返る鈴木さん。挫折を乗り越え、新たな成長を遂げるためにどんな試みをしていたのか、うかがってみた。
 
 

活躍する自分を強くイメージする

 
現役時代は挫折の連続でした。挫折するたびにそれを乗り越えようともがいてきたのが僕のサッカー人生だったと言ってもいいくらいです。失敗をしたらもちろん、落ち込みますよ。壁にぶつかったときは苦しいですしね。「もうダメだー」と思ったことも一度じゃありません。そのたびに自分を前に向かわせる力になったのが、自分の思い描く目標を達成したときの情景を、強くイメージすることでした。
 
例えば、僕はアテネオリンピックのアジア予選でU23日本代表のキャプテンを務めましたけど、大会本番のメンバーには残れませんでした。あのときは本当に悔しかった。でも、「本大会に出られなかったことが後の選手人生に悪い影響を与えた」と思われるのはすごく嫌だったんです。じゃあそう思われないよう、悔しさをバネに成長しなくちゃならない。
 
それで、これまで以上に活躍している自分をイメージしました。そしてもう1つ、成長した自分の姿を見た家族や仲間、サポーターの方々が喜んでくれている光景も想像する。僕が活躍する姿を見て喜んでもらいたい。自分のためだけでなく、周囲の方々の喜ぶ顔がみたいという思いが、大きなモチベーションになりました。
 
そして、目標を実現するため、やるべきことを一生懸命続けたわけです。そのおかげでリーグ優勝も経験できたし、ベストイレブンも受賞した。日本代表にも選ばれたのは、あの挫折があったからこそだったんです。
 
たとえ嫌な思いをしたり挫折感を味わったりしたとしても、その最悪な状況を乗り越えた先に、自分が素晴らしい境遇にあることを強く意識する。そして、そのイメージを現実のものとするために頑張ってみる。それを繰り返すことで僕は、過去を振り返ったとき、「何も後悔はない」と言い切れる選択をしてきました。だからこそ僕の頑張りを見て応援してくれる人、新しいチャンスを与えてくれる人たちと、たくさん出会うことができたんだと思います。
 
どんな仕事でもきっと、結果を出すためには成功している自分を想像することが大事だと思いますよ。それが単なる妄想で終わらないように(笑)、しっかりと、どのような形でどのように成功して、どういった方々に喜んでもらいたいのかと具体的なイメージを持って、それを現実のものとするように頑張ればいいんです。
 
 
 
 
 

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