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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

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意志を高めて己を導く
須藤元気流の成功術

 
観客の目を釘付けにする入場パフォーマンスやトリッキーな攻撃で試合を沸かせた格闘家時代の須藤元気氏。現在は作家、俳優、レスリング部監督の他、ミュージシャン、パフォーマンスアーティストとしても活躍。さらに、去る8月24日にはアマチュア柔術トーナメントの「一騎討(IKKIUCHI)」を企画するなどマルチに才能を発揮している。かつて“変幻自在のトリックスター”と呼ばれたように、他人と異なるアプローチで自身の試みを実現するのが須藤氏の魅力。エンターテイメントの世界で「自分にしかできないこと」を常に追求する須藤氏に、その仕事観などをうかがった。
 
 

自分が楽しめる仕事をする

 
 最近は様々な分野の仕事でオファーをいただきますが、ぼくがその仕事を受けるか受けないかを決める基準は非常にシンプル。一言でいうと、楽しめるかどうかです。ようはI want toで動く。逆にI have toで動いてしまうと労力がかかるので、あまり生産性のいい仕事ができない。だからやっぱり、I want toと感じるかどうかを意識します。言ってしまえば、仕事を趣味の延長のように捉えているんですね(笑)。
 
 ぼくは、思考-言葉-行為という3要素が人間を構成していると考えています。だから、やりたい仕事、楽しい仕事をするため、この3要素を軸にして物事を判断する。まずは思考。仮に叶えたい夢があったら、その実現を妨げるような思考はしない。「お金がない、暇がない、難しそう」とかね(笑)。達成したいことに対して否定的な考えを抱くと、プラスの想いまで相殺されてしまいます。
 
 では、ネガティブ思考をなくすにはどうするか。「何かを常に考えて生きている自分」という存在の他に、その、「常に何かを考えている自分を客観的に観察する自分」を意識すればいいと思います。自分を客観視する視点を持っていれば、「俺にはできそうもない」と考えてしまった時、それを考えた自分に気付けるので、「そんなことはない。俺はできる」と軌道修正が可能です。 
 
 もし、客観視が難しい人は普段使う言葉に意識的になって、否定的なことを言わないようにすればいいでしょうね。思考のエネルギーよりも外向きに放たれる言葉のエネルギーのほうが強いので、前向きなことばかり口にしていれば思考そのものが前向きになる。考えるよりも先に、言葉で前向きなことをアウトプットしちゃえばいい。
 

 そうやって考えると、本来は思考-言葉-行為なんだけど、自分の想いをさっさと現実のものとして形にしたいなら、「思考よりも先に行為したほうがいい」とも言えます。考えてから行動すると、今までの思考パターンが邪魔して現状をなかなか打破できないはず。それなら考えるよりも先に、やりたいことのために動く。そうすれば思考や言葉は後からついてくるものです。

 
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