石黒　埼玉県川越市の株式会社よろずやさん。事業内容の詳細を教えていただけますか。
 
峯田　弊社の事業の中心は、2023年9月に始めたばかりの訪問介護です。さらに「暮らしとお金」「エンディングノート作成」「高齢者の住まい」など、お年寄りの生活に欠かせない様々なご相談を承っています。もともと私は大手老人ホーム運営会社で役員を務め、大手グループホーム運営会社では内部監査の仕事に従事していました。当時は運営懇談会や事業所監査で現場にうかがい、延べ1000人以上の高齢者にお会いして関わってきた経験があり、直近では有料老人ホームの施設長、訪問介護の管理者をしていました。
 
石黒　そのご経験が今回の起業につながったわけですね。
 
峯田　そうです。お年寄りやそのご家族が抱える悩みは様々。そこで、これまでの経験を活かして、多様な相談事に対して最適な対応策を導き出す機会を与えられればと考え、独立したんですよ。
 
石黒　老後の相談は早いうちから始めたほうがいいですよね。
 
峯田　おっしゃるとおりです。就職・結婚・出産と人生の節目が訪れるたびに「今、自分がいなくなったら子どもたちは」「100歳まで生きたら」などと、先々のことを予想しながら人生を考えることはとても大事なこと。ですから、第三者の目線でそのきっかけを設けてもらうことが私の役割だと考えています。もちろん遺言や相続といった専門的な悩みには税理士をご紹介するなど、屋号が示すとおり、なんでも屋としてネットワークを生かしてあらゆるご相談の窓口になっています。
 
石黒　私は一昨年に祖母を亡くしました。そのときに老後の悩みは本人、家族、私と立場により口に出せることと出せないことがあると実感しました。だからこそ、元気なうちから家族以外の信頼できる方に相談することが重要だと思います。お話をうかがって、峯田代表はまさにそのサポート役として適役だと感じましたよ。