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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

生活介護からカフェまで 泉佐野の福祉に貢献!
社会福祉法人いちょうの森 会長 近藤寛治

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪府泉佐野市を中心に、障がい者福祉事業を展開する社会福祉法人いちょうの森さん。本日は就労継続支援B型事業所兼カフェでもある、Work&Oasis花筏(はないかだ)さんにお邪魔しています。さっそく、幅広い業務内容を教えてください。
 
近藤 私たちは、現在、生活介護事業所「ライフワークぎんなん」を主軸として、就労継続支援B型と生活介護事業所を兼ねそろえた多機能型事業所「ふふふ」、そして、「花筏」の3通所事業所とグループホームで男性専用の「夢・夢・夢(ム・ム・ム)」、女性専用の「万華郷」、そして、短期入所と日中一時支援の「ぎんなん第一短期事業部」居宅介護事業「ライフサポートぎんなん」を展開しております。
 
濱中 障がいをお持ちの方を幅広くサポートされているんですね。最初はどういった経緯でスタートされ、近藤会長はどのように法人へ関わるようになったのですか?
 
近藤 泉佐野市に支援程度区分の高いいわゆる重度障がい者の通所施設がなかったので、「自分たちでつくろう」と家族が中心となって地域の方々にご協力をいただき、1991年に無認可小規模作業所を立ち上げたんです。その間9年を経て2000年に「社会福祉法人いちょうの森」として新たにスタートしました。そして、私が経営陣の一員となった動機は、家族さんたちからの強い要望と、その人たちの作業所を立ち上げた苦労を実感できる一人として、それを無駄にしてはいけないと痛感したこと。そして、法人の経営基盤の基礎固めを行うことが私の使命と思い、2008年に理事を引き受けることにしました。
 
カフェで提供しているシフォンケーキ
カフェで提供しているシフォンケーキ
濱中 なるほど。地域になかった重度障がい者福祉をサポートしようとご家族さんたちが立ち上がり、その思いに応える形で法人に入られたのですね。長い間、法人の経営陣として携わり事業展開をされていくうえで大切にしていることは何ですか?
 
近藤 そうですね。やはり法人理念を軸に、スローガンを“跳躍”と掲げ、地域と共に成長していく“地域共進”、そして、従業員の提案を積極的に採用し“チャレンジできる職場づくり”を進め、新しい価値を生み出すことを大切にしています。以前と比べ、事業所が利用者様に選ばれる時代となりましたからね。