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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

温もりのある京の町屋で 鍼灸を中心に多彩な施術
一棗庵鍼灸院 院長 伊藤顕子

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 風情のある町屋というたたずまいが印象的な一棗庵(いっそうあん)鍼灸院さん。施術メニューが豊富で、ユニークな屋号にも興味をそそられます。まずは伊藤さんのご経歴からうかがいましょう。
 
伊藤 私は大阪出身で、専門学校卒業後、鍼灸マッサージ師の国家資格を取得しました。マッサージ店や鍼灸院に勤務したほか、台湾式足底マッサージなども現地で学びました。そして2019年に、学生時代から街並みに憧れていた京都で、まずは出張専門院として開業したんです。その後2021年に中京区にて店舗を構え、2022年9月、この北区の小さな町屋に移転してきました。ちなみに屋号の「一棗庵」は、漢方で生薬として昔から重宝されてきた、棗(ナツメ)にあやかって名付けました。
 
タージン ユニークな店名には、そのような思いが込められていたのですね。では、あらためて施術の流れやメニューを教えてください。
 
伊藤 首・肩・腰の痛み、頭痛、めまい、不眠、生理不順、慢性疲労、胃腸の不調、自律神経の乱れなどさまざまな症状に対応しています。鍼灸・刺絡(しらく)を軸に、痛みや不調を改善に導きます。まずは問診で、つらい症状はもちろん普段の食事、便通や病歴など、いろいろな話をお聞きします。それから、施術の前後に必ず腹診を行います。五臓六腑のはたらきを整えることが、重要と考えるためです。また、「鍼は怖い」とおっしゃる方には指圧・台湾式足底マッサージをお勧めするなど、嫌な施術を無理強いすることはありません。
 
タージン なるほど。今うかがった施術内容の中で気になったのは刺絡という施術です。どういう施術なのでしょう?
 
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伊藤 少しマニアックな鍼の方法で、特殊な鍼と吸い玉を使ってほんの微量の静脈血を除去します。こうして血流を促すことで、高い効果が期待できる施術です。血液を扱うので使う道具は滅菌します。私はこうした東洋医学が好きで信じて行っているものの、患者さんの病院通いや服薬を否定することは基本的にありません。一期一会を大切にしながら、地域に根差した鍼灸院を目指していきたいですね。
 
タージン 一人ひとりの考えを尊重し、最適な施術を提供する姿勢や、町屋という温かい雰囲気の店舗が、ほかにはない一棗庵鍼灸院さんならではの安心感を生み出しているとよくわかりました。今後のご活躍も、期待しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
一人ひとりと向き合うことで皆さんから学ぶことも多く、それが楽しみです。
(伊藤顕子)
 

:: 事業所情報 ::

一棗庵鍼灸院

〒603-8208 京都府京都市北区紫竹西桃ノ本町21-5

ホームページ
https://www.issouanacupuncture.com