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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

個性を尊重し個の幸せを
追求する社会福祉施設

 

障害は人ではなく、周囲の環境にあるもの

 
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杉田 職員の方々へは、普段どんなことを伝えているのですか?
 
内山 「人の人生に関わる仕事」に就いたことへの責任です。入所される方はどんな職員がいるか知らずにここへ来られます。いわば私たちは、自らその人の人生の一時期に関わっているんです。
 
杉田 それだけに特別な責任があるわけですね。
 
内山 だからこそ、知的障害についての理解促進や、より良い社会づくりへの貢献も重要な使命と考えています。現在も数名の職員が大学や専門学校で福祉行政の講師を務めているんですよ。また、2016年から、所属する関係団体で日本障害フォーラムが実施するイエローリボン運動を広げる活動を始めました。これは、人々の意識を変え、街を変え、障害のある人もない人も共に暮らし、すべての人が参加できる社会をみんなでつくっていこうという取り組みです。
 
杉田 内山事務局長の左襟にあるバッチがイエローリボンですね。私は以前、障害者の方と共につくるテレビ番組に出演したことがあります。晩年の母が障害者認定されたこともあり少しは理解していたつもりでしたが、番組を通じて新たに知ったことも多くて勉強になりました。最後に、内山事務局長ご自身は、“障害”についてどうお考えか、ぜひお聞かせください!
 
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内山 その人にではなく、周囲の環境が整っていないから生きづらさがあるのだと考えています。文字にする際に平仮名で「障がい」とするのではなく「障害」を使うのも、人ではなく、周囲の環境に問題があるんだから、平仮名にする必要はないのではという思いからです。これは、ある研修で学んで自分の中でとても腑に落ちたものです。
 
杉田 環境に障害があるというのは、とても共感できますね。以前、車椅子を利用している方が、「就職はできるんだけど、高い場所に手が届かないなど環境的な問題でできないことが多い」と話していました。
 
内山 そのとき周囲が物の置き場所に配慮すれば、その人は障害を感じないわけだから、言ってしまえば障害者ではなくなりますよね。今の社会は健常者が大半。多数派が築き上げた社会だから、マイノリティは障害を感じます。マイノリティが生きやすくなれば、それは私たちにとっても生きやすい社会ではないでしょうか。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
「人との関わりを楽しむ」ことです。利用者さんもご家族も職員もそして、同じ仕事に携わる仲間も含めてエネルギーになります。人は誰かと関わるからこそ、自分のことがわかる。それが仕事の楽しみにつながっているんです。
(内山敏)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 社会福祉法人友愛学園
■ 所在地 〒198-0001 東京都青梅市成木2-107
■ 事業内容 障害者支援施設の運営
■ 設立 昭和32年7月
■ 従業員数 240名
■ ホームページ http://www.yuaigakuen.or.jp/
 
 
 
 

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