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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

正直さで信頼を集める
地元密着の建築板金工事

 

目先の利益より地元の信用が大事

 
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鈴木 小池代表が地元で工事をする際、特に心がけていることがあればぜひ教えてください。
 
小池 それは、お客様のライフスタイルに合わせたご提案をすることですね。例えばお客様が高齢者で、しかも1人暮らしだった場合は、あまりお金をかけずに工事を終わらせるため、了承を得て応急処置で済ませることもあります。
 
鈴木 お客さんには、その工事にどれくらい費用がかかるか見当もつきません。高い金額を取ろうとすればできるのに、あえて応急処置で済ませる小池代表は正直な方だと思いますよ。
 
小池 テレビのワイドショーでもときどき放送されるとおり、この業界にはお客様をだます業者も存在します。自分で屋根を壊しておいて「これは直さなくちゃダメだよ」と迫ったり、「屋根が腐っているから、このままじゃ落ちますよ」などと言って必要のない工事をしたり。でも、私のように地元で商売をしている人間にとっては、目先の利益より信用のほうが大事なんですよ。
 
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鈴木 お客さんをだます業者が、その土地で長続きするはずはありませんからね。
 
小池 鈴木さんのおっしゃるとおりですね。短期間で一気に儲けるなら誰でもできる。でも、同じ場所で長く仕事を続けるには、クオリティーや工期をしっかり守り、お客様の信頼を得なければならないんですよ。お客様との約束を守れなければ「もう、あの会社には頼まない」と言われて評判を落とすだけ。それで仕事を失うのは何よりも嫌ですね。
 
鈴木 お客さんの期待に応えるというのは、僕も現役時代に意識していたことです。東京ドームで「代走、鈴木」とコールされたときの大歓声は、とても気持ちのいいものでした。自分への期待を感じたし、ファンから必要とされていることが実感できて、とてもありがたかったですからね。僕が代走の職人として信頼を得るには、長い時間がかかりました。でもそれを得てからは、信頼こそが最大の武器になったと感じていたんですよ。