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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 愛知県出身。体育教師を目指して日本体育大学に進学し、アーチェリーに勤しむ。卒業後は大学の先輩の紹介から、山梨県でアーチェリーショップの仕事をしながらベーカリーで働くことに。3年後、東京に戻り大手ベーカリーチェーンに就職。その後、知人とのアメリカ出店のため退社し、準備を進めるも話はとん挫する。そんな中、アメリカ進出の準備期間に登録した派遣の仕事で床工事と出合い、周りの後押しもあり独立し現在に至る。【ホームページ
 
 
 
ビル・店舗・家屋など、あらゆる建築物の床工事を専門に手がける株式会社ORION ENTERPRISE(オリオンエンタープライズ)。代表取締役の服部貢士氏は、パン職人から波乱万丈の経験を経て業界入り。使いやすい下地調整剤の開発にも成功し、今後はその製造販売を事業の中心に据えようと意気込む。将来の夢は海外進出と語る服部社長に、これまでの歩みや業界の変遷、さらに下地調整剤の開発に挑んだ理由などをお聞きした。
 
 
 

床工事専門会社で下地補修剤も自社開発

 
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インタビュアー 川﨑麻世(タレント)
川﨑 東京都世田谷区を拠点に、オフィスや家屋などあらゆる建物の床工事を手がけるORION ENTERPRISEさん。また、積み重ねた経験を元に自社開発した画期的な下地補修剤「マイコC」、「アンジェリカ」、ピールアップボンド剥離剤「シェリー」などを販売するメーカーでもあるとお聞きしました。床工事の専門会社というのは珍しいと思うので、興味深いです。まずは服部社長のご経歴を教えていただけますか。
 
服部 私は高校までサッカーを続け、体育教師を目指して進学した日本体育大学でアーチェリーを始めました。日体大のアーチェリー部は、何度も全国優勝したことがある名門なんですよ。そして卒業後は、アーチェリーショップの仕事をしながら、山梨県のベーカリーで働くことになりました。
 
川﨑 驚きました。体育教師を目指していたのが、なぜベーカリーなのでしょう?
 
服部 大学の先輩が山梨で高校の教員としてアーチェリーの指導をしていまして。近くに県内で1軒だけのアーチェリーショップがあったんですよ。しかし、そこはベーカリーの社長が趣味が高じて開いたショップだったもので、社長の都合で開いたり閉まったりして先輩が困っていたんです(笑)。そこで、私に弓のチューニングなどをしてほしいと依頼があり、深夜から明け方はパン職人として、日中はアーチェリーショップの店員として働くことになったんです。