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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 わあ、店内いっぱいに、革の香りがしていますね。今日は野球のグローブを製造・販売している会社にうかがうと聞いて、思わず嬉しくなりました。というのも、実は僕、野球少年だったんですよ。どういうわけかサッカー選手になりましたが(笑)。
 
磯野 あら、そうでしたか! 日本代表でもご活躍された城さんが野球少年だったとは意外でした(笑)。
 
 東駒スポーツ用品さんは、この地で創業して、55年以上になるそうですね。
 
磯野 はい。亡くなった主人が1962年に設立した会社です。主人はそれまで運動具の問屋に勤めていまして、グローブの輸出に関わるうちに「だったら自分でつくって輸出しようか」と。つまり、もともと職人じゃなかった人が始めた事業なんですよ。
 
 そうなんですか! 壁に飾られたお写真の姿は、頑固一徹の職人さんそのものですけれどね。ご主人の遺志を引き継がれた磯野社長は今、どんなお考えで経営に当たられているのですか?
 
磯野 誰でも知っている大手メーカーさんのグローブも、今やほとんどが中国製。東京はもとより、ある時期まで一大生産地だった奈良県にもグローブの工場はめっきり少なくなりました。中国製の品質もどんどん良くなっているとは言え、そんな状況の中でも、弊社はメイド・イン・ジャパンを誇りに、グローブのことなら「ここへ来れば何とかなる」という、小回りがきくところを強みとして大事にしています。
 
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グローブの修理もオーダーメイドもお任せ!
 つまり、修理やオーダーメードの注文にも、柔軟に対応してもらえるということですね?
 
磯野 はい。弊社には現在、5人の職人がいます。社長の私が言うのも変ですけれど、彼らは、どんな無理難題も引き受けちゃうんですよ(笑)。通常はある程度の流れ作業でつくることができるんですが、わざわざうちを訪ねてくださるお客様は野球に対する熱意も人並みじゃない方が多いですからね。特別なパーツを別工程でつくって組み合わせる・・・なんてことも、よくやっています。