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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
城 ワイズファクトリーさんは、内装工事などを手がけているそうですね。まず国見社長のご経歴を教えてください。
 
国見 はい。最初に就職した内装工事会社では営業として働いてました。積算・見積・手配・管理・引渡し・集金業務まで、担当者がワンストップでやるような会社でした。そこで8年くらい勤めてから退職し、すぐに独立すれば良かったのですが、バブル崩壊後で業界全体が仕事のない時期だったんです。それに、起業するには多少の不安要素もありましたので、建築現場のことを深く勉強してからでも遅くはないと思いまして。それで当時、仲良くしていただいていた腕の立つ職人さんの下で修業をすることにして、その方の下で5年くらい働きました。
 
城 職人としての経験も積まれたのですね。独立後は主にどんなお仕事を?
 
国見 当初は、天井・壁・床などの下地、いわゆる骨組をつくる造作工事を行っていました。そのうち、お客様のご要望でリフォームの仕事をするようになって、電気、水道などの専門業者ともつながりができていったんです。次第に業務の幅が広がっていったので法人化しました。
 
城 でも、会社設立後は大変だったでしょう。営業は欠かせないでしょうし。
 
国見 実は、弊社から飛び込み等の営業はあまりしないんですよ。それは、起業した際にご挨拶したお客様から、懇意にしていただけたことが大きいと思います。おかげさまで、仕事をお客様にご満足いただき、新たなお客様をご紹介してくださるケースが多いですね。
 受注した仕事を確実にこなしてリピーターになっていただくために、ご希望に沿ったデザインや、案件を期限より早く納める、予算を合わせるご提案をするなどの企業努力をしています。また、「あなたにお願いして良かった。また何かあったらよろしく」と言っていただくことを常に心がけてきました。社員にも「自分の良さをとにかく売り込むように」と教育しております。
 
城 会社を売り込むというより、個人を売り込むという考え方ですね。
 
国見 案件にもよりますし、会社の規模などももちろんあります。しかし、実際に汗をかいてお仕事をするのは担当者同士ですからね。お客様と知恵を出し合いながら試行錯誤して苦労して納めた物件は、お客様にとっても必ず印象に残るはずなんです。そこで生まれた一体感が、信頼関係を育み、最終的にリピートにもつながるのだと思います。
 
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施工事例。新築マンションの壁紙を全て貼り替えた
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リフォーム後の一室。質の高い仕事でリピート率を高めている