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コラム 世界珍写行の発想術 vol.9 世界珍紀行の発想術 クリエイティブディレクター

コラム
 
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残酷に見える?
え?ブランドの価値構造?
 
 
あなたにはどんな才能がありますか?
え?ない?ある?じゃ、こんど聞かせてね(笑)。
ちなみに、僕の才能は、小さいことが気にならない、
ていうか、眼に入らない、ていう才能があります。
そのおかげで、とても仕事がうまく行くこともあるし、まわりに迷惑かけてしまうこともたびたびあるけど、でも、気をつけたいとは思っても眼に入らないんだもん、気をつけようがない(きっぱり)。
 
で、そんな僕には、絶対にできないこと。上の写真みたいなこと、できますか? 実は小さな色のタイルの断片を貼り合わせて描かれています。そう、モザイクです。
トルコの美術館にありました。
 
根気がいる、でしょ。気が遠くなるよね。細心の注意も払わなきゃ、だし。
この前でくしゃみをしたり、あるいは気が遠くなって気絶してぐしゃぐしゃにしたり、そんな悪夢のようなイメージが浮かんできてしまう。
小さな色の断片がどんどんくっついて、ひとつの動物ができあがる、さらにどんどんくっついて小さな動物がムシャムシャやられてる、状況や構図が完成していく。
 
それにしてもどうなんだろ、このモチーフは。凄いよね。なんだろ、これ?
虎みたいな動物に角があって、さらに翼まである。いまだったら、なんかいろんな意見が出てきそうだな、
動物の愛護的な観点とか。CMだったらオンエア中止だよな、と思ってしまう。
 
ね、こんなふうに…パッと見る、
見る人はいろんな感情になるでしょ。面白いなとか、残酷だなとか、宗教的だなとか…。
不思議だよね、たんなる色の断片の連続がひとつの絵になって、そして見る人のいろんな感情を引き出していく。
 
たとえばそれが企業の活動だったとして、
広告やチラシや名刺や社章や営業マンや店構えやコーポレートカラーや商品やパッケージや企業の歴史やクレームへの処理や、ほんと無数のさまざまな集積でブランドというのが成り立っている。英語で言うコンタクトポイントで、どんな印象をターゲットに感じてもらいたいか。
それにはさ、ただただなんとなく、ていうわけには行かないもんね。
 
 
企業である以上、ブランドイメージへのベクトルがあり、
企業人格の輪郭は、社員やスタッフは共有して持っていたほうがいいよね。
みんなが勝手に色タイルの断片を手にして好き勝手に並べだしたら、絵にもならないしね、あるいは誰もわからない前衛芸術か。あらかじめ、下絵のようなイメージを共有して、それぞれにピースをはめ込んでいくような活動をしていくと、ある程度コントロールできるはずだよね。
 
 
それでもそんなにうまく行かないのが現実で、
そしてそうしたピースとピースの間の余白みたいな所に人のこころは感じたりするから、やっかいで、そして、面白いんだけどね。
 
 
かつてブランドは価値構造で語る時代があった(いまもそうかな?)、
5つの設定された項目を考え組み上げていくことで全体的なブランド価値を、みんなにわかりやすいように設定するやり方だ。そしてさらに、ブランドに強くて新しい独自性を作っていくやり方でもある。
 
その簡単な方法論は、僕の本でも触れているので興味があったら読んでみてもいいかもね。
 
 
 
(今回のキーワード)
ブランド価値は
構造で考えると
べんりなんです。
 
 
 
 

 執筆者プロフィール 

永澤仁 Hitoshi Nagasawa
クリエイティブディレクター/run!run!! planning!!! 海の家 店主

 
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 経 歴 

セブン-イレブン(忌野清志郎さんが歌うブランドの根幹を担う「近くて便利」コミュニーケーション)、バイク王(雨上がり決死隊バージョン)、キリン氷結(発売から6年間)、シチズン(広告&商品開発)など数々のクリエイティブを責任者として手がけ、そのすべてをジャンプアップさせた実績を持つ。競合プレゼンでは独創的なスタイルで3年半無敗を記録。受賞歴は国内外100以上。強い、正しい、面白い! 国も地域も企業も商品もお店も人も、めざすゆたかな高みへ。

オフィシャルホームページ  http://umino-ie.jp
フェイスブック (個人) https://www.facebook.com/hitoshi.nagasawa.35
フェイスブック (海の家) https://www.facebook.com/uminoie777

 
 
(2014.9.17)
 
 
 

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