◆賑わう新宿の一画に
大人のイタリアンが誕生
落ち着いたトーンでコーディネートされた高級感のあるインテリア
都内屈指の繁華街、新宿。各線からのアクセスも良く、様々なオフィスビルや商業施設もあり、飲食店の激戦区です。とはいえ、若者向けの賑やかな居酒屋チェーンやカジュアルな店が多く、落ち着いた雰囲気で食事や会話が楽しめる大人のための店・・・となると、「いまいちピンと来ない」という人も少なくないかもしれません。そんな新宿レストラン難民たちにぜひお知らせしたいのが、10月27日にオープンしたばかりのイタリアン「ristorante Piumaggio(リストランテ ピウマッジオ)」です。
個室には、フィレンツェの美しい街並みを描いた作品が飾られている
羽毛に包まれるような、優しく心地よい時間が始まる――
新宿三丁目の駅から徒歩すぐの一画にある、10月に竣工したばかりのビル――その4階にピウマッジオは誕生しました。エレベーターを降りると、目の前には非日常への期待をそそる重厚感のある扉が。店内に一歩入れば、ブラウンやブルーグレーといったダークトーンで整えられた格調ある空間が広がり、新宿の喧騒を一瞬で忘れさせてくれるでしょう。「Piumaggio」は、イタリア語で羽の意味。珠玉の料理やワイン、洗練されたサービスと空間がそろうこの店には、まさに羽毛にくるまれるような心地いい時間が流れています。
◆フィレンツェ仕込みの
確かな技術と素材の調和
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カウンターからは広いキッチンが見渡せる | | 手際よく料理を仕上げる三井隆弘シェフ | |
三井隆弘シェフはピウマッジオをオープンするにあたって、料理・空間、全てにこだわりを詰め込みました。席につくとシェフと目線が合うようにつくられたカウンターからは、ステージさながらにキッチンの全体が見渡せます。調理や盛り付けの手元まで隠すことなくオープンにできるのは、確実な技術と、料理への真摯な姿勢があるからこそと言えるでしょう。
イタリアンは、州によって素材やレシピもがらりと変わる、郷土色豊かな料理です。三井シェフはフィレンツェで料理の腕を磨いたとあって、特にトスカーナ地方の郷土料理が得意。海と山の幸豊かなトスカーナの料理といえば素材の良さを引き立てたシンプルなものが多く、三井シェフのつくる料理も、一品一品に素材へのこだわりが感じられます。
その1つが、イタリアンには欠かせないオリーブオイル。数種類をそろえ、調理用のピュアオイルや仕上げ用のエキストラバージン・・・という使い分けだけでなく、肉料理にはしっかりとした味わいのトスカーナ産、魚料理には柑橘のようなさわやかな風味のシチリア産を使うなど、産地によるオイルの持ち味をしっかりと見極め、素材同士の相性まで感性を尖らせています。自家製のパスタやパンなどに使う小麦粉や、味の核となり、料理をまとめていく調味料も、イタリア産。この他、アーティチョークなどのイタリア野菜といった本場の食材に、旬の国産野菜をはじめ、厳選した国産食材をかけあわせていくことで、三井シェフ流のスペシャルな一皿に仕上がるのです。
◆パスタやパンも全て自家製
シェフ渾身の珠玉のひと皿
コースの一例、熊本県産すだち牛のグリル トリュフソース
コースは、「CENA A」「CENA B」と、ボリュームを抑えた「Corso assaggiare」の3種類。メインには、旬の魚介や山形県産金華豚、シェフが惚れ込んだ熊本県産のすだち牛など、セレクトに迷いそうなメニューがそろい踏みです。特に、希少ブランドのすだち牛は、ビタミン豊富な徳島産すだちを食べて健康に育つため、赤身のおいしさに定評があり、マルサラ酒などの甘みをきかせたソースと相性抜群。また、秋冬はジビエ料理も登場予定とあって見逃せません。もちろんメイン以外の料理も逸品ぞろいで、添えられるパンやフォカッチャ、パスタ、デザートに至るまで、全てが自家製。オリーブオイルをたっぷりと使用したフォカッチャはサクッと歯切れ良く、地方ごとに何十種類もあると言われるパスタについても、その時々のメニューに合わせて、ショートからロング、詰め物まで、各地の様々な形状のパスタが登場します。
ソースに海老の味噌を効かせた魚介と旬野菜のサラダ リグーリア風
デザートも全て手づくり。この日はみずみずしい洋ナシのクレープ
丁寧につくりこまれた料理をさらに味わい豊かにしてくれるのは、多彩なワイン。イタリアワインを中心としたラインナップから、ソムリエが各地の郷土色を活かしたメニューとのアッヴィナメントを提案してくれます。時には、肉料理に話題のオレンジワインを合わせるなど、変化球や遊び心を効かせたおもてなしも。
シロ・パチェンティ他、イタリアワインが充実
肉用のナイフは色を選べるプチサプライズも
隠れ家リストランテで美食に癒されては?
食事、空間、サービス――随所に細やかな心配りが感じられる、確かな“リストランテ”でありながら、肩肘張らずに過ごせるピウマッジオ。居心地が良く、時間の流れもあっという間に感じるかもしれません。何度でも羽を休めに来たくなるような上質な隠れ家を、新宿で一軒、つくっておいてはいかがでしょうか。
| ristorante Piumaggio TEL 03-5341-4575 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-6-2 栄ビル4階 営業 17:00~23:00(LO21:30) 定休日 月曜 | |
(この情報は2015年11月18日現在のものです)