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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

障害を理由に特別視せず 真摯に子どもと向き合う
合同会社Feliz 代表 上野由佳

 
プロフィール 熊本県出身。短大を卒業後、保育士に。結婚を経て、夫の転勤により神奈川県へ移住。自宅の近くにあった放課後等デイサービスの求人を知り、子どもが好きだったこともあり週3回のパートとして勤め始めた。その後、運営会社が事業から撤退することとなり、周りの後押しもあって一念発起し起業。(同)Felizを立ち上げ、放課後等デイサービス Amigos、就労継続支援B型 Familia、日中短期入所 Diaを開業した。
 
 
 
放課後等デイサービス「Amigos(アミーゴス)」、就労継続支援B型「Familia(ファミリア)」、日中短期入所「Dia(ディア)」を運営。相模原市緑区の福祉を支えるのが合同会社Feliz(フェリス)だ。上野由佳代表の理念は、障害のある子どもを特別視せず、楽しく遊びながらきちんと叱り成長させること。就労支援でも、オリジナルカレーやモリンガ茶の販売に加えて、メダカ飼育・販売の事業を導入し、利用者への工賃で還元するなど数々の工夫を凝らしていた。
 
 
 

楽しく遊びながらルールを丁寧に教えていく

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 神奈川県相模原市緑区で福祉事業を手がける合同会社Felizさん。放課後等デイサービス「Amigos」、就労継続支援B型「Familia」、さらに日中短期入所「Dia」と、さまざまなサービスを展開なさっていて驚きました。上野代表がこの世界に飛び込むまでの歩みが気になりますね。
 
上野 私は短大を卒業後は保育士として勤め、結婚後に夫の転勤で神奈川に来ました。やがて、自宅の近くに放課後等デイサービスがあると知り働くようになったんです。ところが運営会社が事業をやめることになり、子どもたちもスタッフも行き場がなくなってしまったんです。
 
名高 そこで上野代表が一念発起され、起業なさったわけですね。
 
上野 ええ。私は当時パートだったものの、仲間たちに「起業するならついていくよ」と励まされ、2019年に弊社を創業しました。最初に開業したのはAmigosです。発達障害や知的障害のある子どもたちは、学校で時間割通り机に座って勉強することで大きなストレスを抱えています。ですからAmigosは楽しく遊べる場であることを重視。その中でルールを守ることや、人としてやってはいけないことを丁寧に教えています。