
インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
髙田 当事業所では障害や発達に特性のある6~18歳の児童を対象に、日常生活で大事な基本的な動作の指導や自立支援、集団生活への適応訓練等を行っています。ほかに、調理が得意なスタッフが多いので、おやつづくりや、勉強が苦手な子に向けてサポートも行っているほか、地域のイベントやお祭りにも参加して、地域住民の方々との交流も大切にしているんですよ。
石黒 地域の方々と交流を図るのは、将来の社会生活を見据えると、とても大事なことだと思います。
髙田 そう言っていただけて嬉しいです。以前、障害の影響により勉強が苦手な中学校1年生の子がいました。その子が、確か中学校2年生頃だったと思います。勉強にすごく興味を持つようになりまして。本人の努力もあり、一般の公立高校の受験に合格し、昨年2024年に進学しました。そのように嬉しい変化を見せてくれる子も多いんですよ。
石黒 そうやって伸び伸びと成長してくれる子がいるのは、サポート環境がとても優れているからなんだと思います。髙田代表がなぜ今の事業を立ち上げたのかにも興味が湧いてきました。
髙田 私は以前、建設業界で仕事をしていたんです。その頃は子どもに関わる機会がなく、接し方もわからない状態でした。その後結婚し、ダウン症の子どもが生まれたことから、同じく障害のある子どものお母さんたちと接する機会があったんです。皆さん大変な思いで子育てされているのを知り、何か自分にもできることがあるのでは、と考え始めました。

髙田 本当にそうですよね。ちょうどその頃に放課後等デイサービスの存在を知り、私もそういった場所をつくれば、親御さんの負担も減らせるのではないかと思ったんです。そこで独立を視野にいれつつ、実際に放課後等デイサービスを運営する会社に勤めて、運営方法など多くのことを学んでから独立しました。