佐藤 はい。もともと俳優として活動をしておりまして、アクションシーンもこなせればより仕事の幅が広がると思い、21歳の時にアクションに力を入れている芸能プロダクションに入りました。そこが実は、日本の最大手のアクション事務所で指導されていた方が独立して設立したアッシュプロモーションだったんです。今ハリウッドで活躍中の真田広之さんを直接指導されたのもその先生で、現在は私がアッシュの名を引き継ぐ形でやらせてもらっています。
矢部 私もドラマ撮影などでスタントマンさんによくお世話になりました。アクションに力を入れていた事務所出身の方の会社ということは、かなり本格的なアクションを学ぶことになったのではないですか?
佐藤 おっしゃる通りです。私はそこでアクションのおもしろさに目覚めまして、本格的にスタントマンとして活動することにしたんです。その後、映画やドラマにも多く出演させていただき、時には走行中のジェットコースターから飛び降りるようなシーンも経験しましたよ。
矢部 ジェットコースターからですか! それを聞くだけで、非常に危険で難易度の高いスタントだとわかりますね。
佐藤 ほかにも、20代の後半頃からドラマなどでカースタントの仕事もしてきました。ボディスタントという、高いところから飛び降りるなどの、いわゆる一般的なスタントの仕事と並行して行っていたんです。
矢部 危険で難易度の高い演技をしてきた経験が今に活きていると思います。現在のお仕事についても教えてください。