水野　愛知県名古屋市で青果の移動販売を行うゴンタロウの青果店さん。名古屋で移動販売をしようと考えたのはどうしてですか？
 
権田　以前、過疎地に住む方々向けに青果の移動販売をしていた時期があったんです。その頃に「買い物難民は過疎地以外にもいるのでは？」と思うようになりました。街に住んでいても高齢だったり心身の不調だったり、さまざまな事情で買い物に出るのが難しい方がいるだろうと思ったんです。そんな方たちのお役に立ちたいとの思いから名古屋でサービスを始めました。大手スーパーで20年以上にわたり青果担当として働いた経験を駆使して、無農薬の青果など選りすぐりの商品を取りそろえていますよ。会話をしながら買い物をしてもらうことで、生産者さんの声を直接届けられるのもスーパーにはない強みですね。
 
水野　移動販売と言うことは、どこか拠点があって、そこを中心に回るのでしょうか？
 
権田　はい。縁あってカフェの一角や駐車場などをお借りして、それらを結んだルート上を定期的に巡回しています。得意先の方に新しいお客様を紹介してもらうことも多く、とにかく人に恵まれていると感じます。
 
水野　権田代表のお人柄がいいご縁を呼ぶのだと思いますよ。個人宅に配達もしてくれるそうですね。
 
権田　はい、ご高齢の方のお宅の場合、訪問することが安否確認にもなります。夜の22時くらいまで営業していますので、忙しくて買い物する時間がない方にもおすすめです。キャベツ1玉からでも配達しますよ。
 
水野　すごい。昔の御用聞きのように細かい対応をしてくれるんですね。お客さんも利用がしやすいだろうな。