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田中 そうなんです。23歳の時に消防本部に入り、20年間勤務しました。最初の10年ほどは消防士として活動し、あとの10年間は救急車で駆けつけ、傷病者の応急処置や搬送を行う救急救命士の仕事をしていたんです。
畑山 人命救助にかかわる重要なお仕事に長く携わっておられたんですね。そこからどのような経緯で起業なさったのでしょう。
田中 これまで消防士や救急救命士として災害現場で救助活動を行い、震災や豪雨災害などで被災した地域の状況を目の当たりにしているうちに、人々にとってより身近な助けとなる活動をしていきたいと考えるようになったんです。というのも、すぐに手当てが必要な方を優先して救助するのは当然ではあるものの、身体は無事でも避難先でさまざまなお困りごとを抱えておられる方も大勢います。どうしてもそのような方々への救助や支援が後回しにされがちな状況を見て、少しでもお力になれればと、独立して弊社を立ち上げました。
畑山 被災地での避難生活は非常に過酷であると私もよく耳にします。電気や水道が絶たれたまま復旧しないとか、支援物資が不足しているなどの影響もあって、生活のうえでのお困りごとも多々あるでしょうね。
田中 それで最初に私が着目したのが、避難場所でのトイレ事情でした。多くの場合、被災地の避難場所では生活用水が不足しており、トイレ自体の数もそれほどありません。そのうえ多くの人が共同で利用するとなると、衛生面や臭いなどの問題も発生します。特に臭いの問題は深刻で、避難生活を送る方々のメンタルにも影響していまいますからね。そこで、私自身が災害現場で体験して感じた臭いの悩みを解決することを目的に、「ヨカレカシ」という非常用トイレを開発しました。
田中 それで最初に私が着目したのが、避難場所でのトイレ事情でした。多くの場合、被災地の避難場所では生活用水が不足しており、トイレ自体の数もそれほどありません。そのうえ多くの人が共同で利用するとなると、衛生面や臭いなどの問題も発生します。特に臭いの問題は深刻で、避難生活を送る方々のメンタルにも影響していまいますからね。そこで、私自身が災害現場で体験して感じた臭いの悩みを解決することを目的に、「ヨカレカシ」という非常用トイレを開発しました。