亀山　漢字の意味を理解してもらったうえで、言葉が表すものを想像しながら書いてもらうわけですね。そうすることで生徒さんは、実感を伴って日本語を使えるようになる。自分の思いを込めて書くことで、それぞれの個性が際立った作品ができ上がるような気もします。
 
仲　まさにその通りで、私たちは阿倍野区・住吉区で開催されるイベント「帝塚山音楽祭」に参加していまして。毎年、外国人の生徒さんが書道のパフォーマンスを行います。お手本がない状況でも、皆さん、個性的で立派な作品を仕上げておられるんですよ。
 
亀山　とても楽しそうですね！　日頃の努力の成果を発揮し、輝いている生徒さんたちの様子が目に浮かびますよ。そういったイベントへの参加は、地域の方々との交流にもつながりますよね。素晴らしい取り組みだと思います。
 
仲　ありがとうございます。今後もお一人おひとりが自分らしく書道を学べるように、教材づくりに邁進していきたいです。ちなみに、その教材を参考にして外国人の生徒さんが書き上げた作品がこちらです。ご覧ください。
 
亀山　うわあ、ものすごく上手ですね！　日本人よりも日本人らしいといいますか（笑）、言葉のニュアンスをきちんと理解していることが一目でわかります。仲先生が生徒さん一人ひとりに寄り添って丁寧に教えておられるからこそ、このように素敵な作品が生まれるのでしょう。