須田 はい。実は楽曲制作に興味があって、音楽の専門学校に行っていたのですが、正直その世界では難しかったですね。なので、自身の得意を仕事にしようとデザイン会社に就職しました。そこでの経験を活かし、独立を見据えて営業職を経験したのち、地元である飯能市に事務所を立ち上げました。現在は地元と知人の案件のほか、都内のデザイン事務所に所属し、上場企業やスポーツ関連のデザイン制作に携わらせていただき、レベルの高い環境下で自身のスキルアップにつなげています。
石黒 デザイナーとして多くの実績を積んでこられたんですね。でも、当初目指していた業種とは違うお仕事を始められて、大変だったことも多かったのではないでしょうか。
須田 最初はプロとしての経験がまったくなかったので苦労しました。思いついたものを単純にデザインするのではなく、クライアントのイメージに合わせたコンセプトや思考を捉えることの重要性など、デザイン会社で出会った方々にはそういったプロの考え方やスキルを教えていただきました。そこで得たデザインの基礎は今でもさまざまな対応に役立っていますし、いち早くスキルアップしたかったので、とにかくご依頼はすべてお受けしてきました。現在はそれらの経験と都内デザイン事務所で培ったスキルを活かし、地元の地域社会に貢献できる仕事をしていきたいと考えています。
石黒 強い気持ちで努力を重ねてきた須田代表の姿勢には、とても共感できますね。私もモーニング娘。を卒業後は、子育てをしながら芸能活動をする“ママタレント”として活動を始めました。しかし、当時はまだママタレントという言葉すらなく、自分自身のタレントとしての方向性も手探りの状態でした。ですから、とにかくどんな仕事でも断らずに、ひたすらこなそうと考えていたんです。その後、次第にママタレントという存在が認知され、今では多くの方がママタレントとして活動するようになりました。その先駆けになれたことは、とても嬉しかったですね。