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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

利他的な心で地域に貢献
人の愛に満ちた訪問介護

 

利他的な精神で地域活性化に貢献する

 
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内山 訪問介護の対応エリアとしてはやはり八王子市が中心なんでしょうか。
 
小野 そうですね、私の地元でもある八王子の地域に根差した活動を行っています。ただ、神奈川県や山梨県など地域外の方からからもぜひ訪問にきてほしいとご要望をいただくことがあるんですよ。非常にありがたいことではあるものの、現実的に対応するのが難しいため少々困ってしまいますね(笑)。
 
内山 それほど紙ひこうきさんのサービスについて、評判が良いということなんでしょうね(笑)。小野社長の人材育成の賜物なのではないでしょうか。
 
小野 ありがとうございます。私は人材を育てることも、一つの公共のための福祉活動だと考えているんですよ。そして、十分に経験を積み、スキルやノウハウを身に付けたスタッフの独立開業も肯定しています。それによって、障がい者支援を行う事業所がさまざまな地域にできるのは喜ばしいことですし、私の思いを継いでくれる事業者が少しでも増えてくれれば嬉しいですね。
 
内山 よほど人が好きでなければ、そこまでの考えには至らないと思いますよ。
 
小野 まさに、人を愛するという気持ちを大事にしたいと思っています。福祉は社会保障ですから、法に基づいてコンプライアンスを遵守しなければなりません。さらにそこに人の思いや愛情が入ることによって、付加価値のあるサービスを行っていければと考えているんですよ。また、私は利他的な思いを持って活動することが、より良く人を育てることや地域全体の活性化にもつながると思っています。そのために、さまざまな活動にも取り組んでいるんです。
 
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訪問介護事業所 紙ひこうきのロゴ
内山 それはとても興味深いですね。どのような活動を行っていらっしゃるんですか?
 
小野 最近では中学校で職場体験の授業を行っていることもあり、学生たちに介護の仕事を知ってもらうために出張講座を行うなどしています。実は、近頃は夢を持てない子どもたちが増えているんです。将来の夢は何かと聞くと、「普通に会社員として働くこと」と答える子も多いんですよ。でも私は、例えば内山さんのようなボクシングの世界チャンピオンになりたいと、情熱を持って夢を語れるような子どもたちがもっと増えてほしいと思っています。だからこそ、こうした活動にも力を入れているんですよ。また、私の息子が小学生であることもあり、PTAの活動にも積極的に参加するようにしています。