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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

鳶も溶接もお任せを! 多能工が建設業界を変革
隆政株式会社 代表取締役 中村隆人

 
プロフィール 神奈川県出身。建設業界に入りさまざまな工事を経験する中で、チームワークで取り組む鳶職に憧れを抱く。20歳で鳶職に転身し、経験を積んだ。27歳で独立し、紆余曲折を経ながら経営のノウハウも身につけ、2020年に隆政(株)を設立。現在は多能工として溶接などの関連工事も請け負い、真の総合建設会社を目指して事業拡大を続けている。【ホームページ
 
 
 
「チームワークで仕事をする鳶に憧れた」と語る隆政株式会社の代表取締役、中村隆人氏。現在は溶接なども含めた多能工として、スタッフとともに建設業界のトータルパートナーの座を揺るぎないものにしている。基礎的な技術を丁寧に教えることや安全面の徹底を重視し、待遇面も含め職人の働きやすさを最優先に考える中村社長の見据えるビジョン。それは、真の総合建設会社へと飛躍し建設業の未来を支えることだった!
 
 
 

チームワークの仕事に憧れ鳶職人に転身

 
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インタビュアー 内山高志(元ボクシング世界王者)
内山 神奈川県横浜市を拠点に鳶工事を手がける隆政株式会社さん。さっそく、中村社長の歩みからうかがいましょう。
 
中村 私はもともと部活でスポーツを続け、体を動かすことが好きだったこともあり、建設業界に足を踏み入れ、18歳で斫り工事の職人になりました。その後も内装工事やサッシ工事などを経験する中で、すぐ鳶に憧れるようになったんです。鳶は、絶対に一人ではできない仕事ですよね。チームワークで取り組む鳶職人の姿を見て「かっこいい」と感動したんです。
 
内山 なるほど、それで、新たなチャレンジを始めたわけですね。
 
中村 はい。20歳のときに鳶職人に転身しました。私は同じ環境や作業を続けることにマンネリを感じるタイプなので、県外の会社にも飛び込みで自分を売り込むなどして、多くの企業に勤めてさまざまな経験を積んできたんです。やがて、自分が納得できる環境でより良い施工をするため、個人で建設業の許可を取り27歳で独立しました。