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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建築の難関資格に挑戦し
スタッフの成長を応援!

 

独立したいスタッフを取締役にして応援

 
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 資格を持っているから実力がある、持っていないから実力がないというわけではないけれど、資格があると「勉強しているな。専門知識を持っているな」と安心感を与えることができますよね。これは、仕事の幅を広げる大きな力になりますよ! 
 
和久田 そもそも最近は、建築関係者に国が積極的に資格を取らせようとしているんですよ。そういう流れの中で国家資格を持つことはメリットになりますし、私自身、1級建築施工管理技士になってそのことを実感しています。1年間も勉強に専念した甲斐がありましたね。
 
 サッカーの世界でも、ライセンスがないと指導者になることができません。以前は比較的簡単に取れたのですが、どんどん条件が厳しくなって、今では最上級のS級ライセンスに合格できる人はごくわずか。どの業界も、これまで以上に資格が重視されるようになっていくのでしょうね。そんな中、和久田社長は、スタッフの皆さんにも国家資格を取るよう、積極的に促しているとお聞きしたのですが。
 
和久田 そうですね。私たちは基本的に鳶職です。それで食べている以上、1級とび技能士を持ったほうがいいと考え、ほとんどのスタッフに試験を受けさせています。
 
 そのお1人が、専務取締役を務めていらっしゃる葉石創さんだそうですね。葉石専務は、どのようなご経歴をお持ちなのでしょう。
 
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専務取締役を務める葉石創氏
葉石 私は内装工事の仕事を経験し、19歳のとき弊社で鳶職に就きました。ですので、今年2017年で入社7年目ですね。
 
和久田 彼は将来的に独立を考えていまして。ならば弊社にいる間にどんどん仕事を任せ、資格も取らせて応援しようと思っているんです。
 
 部下の起業を応援する経営者というのも、珍しいですよね。
 
和久田 独立したいと言うスタッフと仲違いする経営者は多いかもしれませんね。でも、私は自分の夢を正直に伝えるスタッフを後押ししたいんですよ。会社というのはナンバー2やナンバー3の人間が育つことで、より強くなっていくものでしょう。彼が独立すれば仲間として協力し合い、お互いがWin-Winの関係になることもできますからね。ただ、あせって起業して失敗すると、取り返しがつきません。独立は数年後の目標にしてもらい、今は取締役として勉強させているところなんです。