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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 

研修で自己尊重感を高め
次世代を担う人材を育成

 

心に響くキャリア教育

 
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中学校教師に京都の町屋を案内する山田社長
タージン ホームページを拝見すると、学校向けの研修にも力を注いでおられますね。特に「修学旅行プロジェクト」が気になりました。
 
山田 京都に修学旅行で来る小中高生に、京都の良さを伝えるプロジェクトで、観光コースの中に現役の職人さんやビジネスマンの話を聞くコンテンツを組み込んでいるんです。
 
タージン 京都というと、西陣織や清水焼などの伝統工芸の職人さんが思い浮かびます。そんな仕事に命をかけるプロたちの熱い思いを聞くんですね。
 
山田 はい。他にも例えば、鹿を狩る猟師さんから、なぜ山から町に鹿が下りてくるようになったのか、などのお話をしていただくことで、仕事だけではなく、環境問題についても考えるきっかけをつくっています。修学旅行で出合った体験を自分の地域とリンクさせて考える機会ができればいいなと思っているんですね。
 
タージン 神社仏閣の見学もいいですが、そんなふうに自分の耳で聞いて、目で見て考えられる機会があれば、さらに深みのある修学旅行になりますよね。
 
山田 観光名所を見せるだけではなく、旅行先でその後の人生にインパクトを与えられるほどの体験をさせてあげたいと思っているんです。キャリア育成とは、心に響く体験をさせること。ですから真剣に仕事をしている方たちの話を聞くことで、「働くって素敵」「大人になるって楽しい」と感じてもらえたらと。
 
タージン そこが1番のキーですよね。その結果、「これだ」というものを見つけて、愛せる仕事に就けたらそんな幸せなことはないでしょう。若い方たちにはぜひ、こうしたプロジェクトを通して、世の中にはいろんな選択肢があることに気付いてもらいたいですね。
 
山田 タージンさんご自身は、お子さんに対してどんな教育をされてきましたか?
 
タージン 私は短所を長所に変えるよりも、長所を伸ばせばいいという方針で子どもを育ててきました。計算なら、10-3が7だとわかれば十分だと(笑)。勉強よりも自分が興味のあることに一生懸命に取り組んで、一芸に秀でた人間になってくれればいいと、できるだけほめるようにしていました。それは芸人の後輩に対しても同じで、今の若い子は繊細で傷つきやすい子が多いので、積極的にご飯に誘っては「あれはおもろかったわ!」とほめるようにしているんです。
 
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山田 さすがですね! 現代の若者の特徴をつかんで、上手く導かれていると思います。
 
タージン ありがとうございます(笑)。今日お話をうかがって、若者についてまた1つわかったことがあります。最近の若者はよくコンビニの前などで地べたに座っていますが、彼らは立ち上がった時に、ズボンのお尻についた汚れを払わないんです。あれも結局、自分を大切にしていないということの表れだと私は思うんですね。そんなふうに自分を大切にしない人が、他人を大切にできるはずがない。それが結局は、いじめにもつながるんだと。ですから山田社長にはぜひ、「世間がほめてくれなくても、自分で自分をほめよう!」というその素晴らしい考え方を、これからも多くの若者に伝えていただきたいと思います!
 
山田 はい。ほめ言葉は心も体も美しくします。今年は「ほめ日記」を使って「美心(びじん)プロジェクト」の発信を始めました。今後も全力で自己尊重感の大切さを広めていきますよ!
 
 
取材協力:Luxe
〒604-8082 京都府京都市中京区弁慶石町 48 三条ありもとビル5F
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分発見を続けていくこと。苦しいこともありますが、自分の能力やできることを発見し続けることが、自分を開発し続けることなので、やめられませんね。
(山田容子)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社やまだ研修企画
 ■ 本社 〒604-8175 京都府京都市中京区円福寺町353-204
 ■ 事業内容 トータル人材育成
 ■ 設立 平成27年1月
 ■ ホームページ http://www.yamadakk.co.jp