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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 埼玉県出身。芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業後、建築設計事務所に勤務し、2004年に独立した。2010年、集合住宅 「S-COURT」 の設計で川口市都市デザイン賞、「メディカルクリニックマリア」 の設計でBEST STORE OF THE YEAR 優秀賞を受賞し、「JCDデザインアワード2010 BEST100」 に入賞。2011年11月、さいたま市にオフィス兼自宅を建築し、さいたま支店を設立。現在、東京と埼玉の両拠点にて活動中。
 
 
 
近年、デザイン性を追求した斬新な建物が多く見られるが、居住性をないがしろにしたものも少なくない。小野寺義博代表が設計するのは、奇をてらうような斬新さより、あくまでも 「人が集まる」 という目的を大切にした建物だ。建築家の自我を抑え、施主ありきでデザインを練り上げていく。それでも他とは明らかに異なる居住性とデザイン性がほどよくマッチした建築物に仕上がる理由とは、いったいどこにあるのだろうか。
 
 
 

小野寺義博氏のオフィス兼住居を拝見!

 
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インタビュアー 本田泰人(サッカー元日本代表)
本田 数々のメディアに取り上げられている建築家・小野寺代表のオフィス兼自宅とあって、スタイリッシュな外観ですね! 幾何学的なのに、木の温もりが感じられます。
 
小野寺(義) ありがとうございます。1階がオフィスになっており、2階と3階は居住スペースになっています。中をご案内しましょう。
 
本田 お、離れがあるんですね。
 
小野寺 最初はフリースペースの予定だったんです。ところが母がアートフラワーの展覧会を催したり、生徒さんに教えたりするものですから、そのための部屋になってしまいました(笑)。
 
小野寺(千) 本田さんようこそ! テレビで見るより素敵ですね。
 
本田 ありがとうございます(笑)。 お母様、この家は竣工されたばかりだそうですが、住み心地はどうですか?
 
小野寺(千) 正直に言うと、最初は面食らいました。私たち夫婦世代からすると、ちょっと開放的過ぎるんじゃないかって。でも、住んでみるととても暮らしやすいんですよ。
 
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すだれを効果的に用いた小野寺氏の事務所兼自宅
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日没後は、計算された光と影のコントラストが美しい