
インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
川部 私は20代の初めの頃、イベント関係の設営会社に勤めていました。将来性を考え転職を考えていたとき、農業に興味を持ったんです。さまざまな作物を試しに栽培する中で、世界で一番栽培が難しいと言われている、いちごにおもしろさを感じましてね。当時、滋賀県内にいちご農家は少なく、子どもが「いちごが食べたい」と言ったことも決め手になりました(笑)。
亀山 農業経験がない中、どのようにスキルを磨いたのか気になります。
川部 独学で、地道に土壌や温度管理などに関し研究を重ねたんです。その後、満を持して2008年頃に当園を開業しました。それからは毎年いちご狩りを開催し、多くのお客様に支えられ、今年2025年で17年目となります。そんな当園が栽培するいちごの品種、あきひめは、夕張メロンと同等の17度の糖度があるんです。よろしければ食べてみてください。
亀山 おいしそうな香りのするいちごですね。では、いただきます! ――わぁ、本当に甘い! ケーキに載せて生クリームと一緒にたべるのがもったいないぐらいの甘さで、とてもおいしいです。
川部 喜んでいただけて嬉しいです。当園では、品種の性格を見極め、毎年の気温の違いに合わせて育て方を変えています。そういった工夫が実を結んだのか、今年は暖冬によりいちごが不作の農園が多い中、当園では例年通り栽培でき、いちご狩りを開催できました。

川部 そう言っていただけて嬉しいです。おかげさまで、いちご狩りや直売所に多くのお客様にお越しいただいています。そこでファンになってくれたお客様が臨時のスタッフとして力を貸してくださることもあり、すごく助かっているんです。それに、近年増えているおしゃれな農園が都会のカフェだとしたら、当園は町中華なんですよ。それぐらい親しみやすい農園だと思って来てほしいですね。今後もいちごの品質を向上していき、人とのつながりも大切にすることで当園を続けていきます!
亀山 独学でこれほどの品質の高さを実現した川部代表は素晴らしいです。これからも末長くおいしいいちごをつくり続けてください!
「仕事を楽しむ」とは‥
世界一栽培が難しいと言われているいちごを、試行錯誤して育てる過程が楽しいんです。それに、お客様に笑顔で「おいしい」と言ってもらえることも多く、仕事のやりがいにつながりますね。
(川部正巳)