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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

心も身体も元気に。 地域貢献を目指す作業所!
株式会社想/就労継続支援B型事業所SOU 代表取締役 前田早苗

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
嶋 兵庫県加古川市で、就労継続支援B型事業所SOU(ソウ)を運営している、株式会社想さん。こちら、事業所にカフェが併設されているんですね。その奥は作業場でしょうか?
 
前田 はい。加古川産の「かこっとん」という綿に関する作業を行っています。私たちが、畑で綿を摘み取ったのち、乾燥させてから、綿と種を分離させて納品しています。
 
嶋 綿ってこんなにふわふわなんですね。こうした作業を就労支援として提供しているわけだ。
 
前田 はい。他には中南米原産のカラルーを栽培し、パウダーに加工するお手伝いをしています。畑の水やりや防虫対策、収穫作業、検品、袋詰め作業も行っています。それ以外にも、手芸品の作成と販売、メルカリの出品と管理、パソコンを使用した簡易的な広報制作といった施設内作業もあれば、一般家庭の庭の除草作業や清掃代行、洗車もしますし、連携している、農家様からいただく軽作業など、施設外の作業もありますよ。さまざまな作業を通じて、利用者さんに地域社会に貢献する意識をつけてもらえたら嬉しいですね。
 
嶋 地域貢献ですか。中でも、地域の休耕田を活用してのカラルーに関する作業は利用者さんが農業分野で働くことで自信や生きがいを持てるようにする取り組み、いわゆる農福連携にもつながりますよね。
 
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前田 おっしゃるとおりです。弊社は、利用者さんの「なりたい自分」を叶えられるように、まずは各種作業を通して自信をつけてほしいと思っているんです。そのため、目標を掲げてそれに向かって頑張り、達成感やりがいを感じてもらえるような支援を心がけています。併設しているカフェでは調理補助やホール作業なども行ってもらっています。しかもその作業は強制ではなく、やりたい人が自主的にやってくれているんです。施設周辺には喫茶店が少ないこともあり、カフェは地域の方々の憩いの場にもなっています。ですから、利用者さんと地域の方々が触れ合う大切な場所にもなっているんですよ。
 
嶋 就労に通う利用者さんがこうしたカフェでの接客体験で一歩を踏み出すことによって、いずれは社会参加へとつながっていくかもしれませんよね。ちなみに前田社長は、もともと福祉事業に興味があったのですか?