亀山　兵庫県尼崎市の株式会社リバーサイドさんでは、消防用設備の点検、設計・施工等を行われているそうですね。横江社長はこの業界に入って長いのですか？
 
横江　18歳の時からなので、業界歴は約15年ですね。3年ほど会社勤めも経験して独立しました。個人事業主を経て、2024年7月に法人化したんです。
 
亀山　経験を十分に積まれて起業されたのですね。消防用設備点検は、具体的にどのような業務なのでしょう。
 
横江　一戸建てを含むすべての建物には、消防法により消防用設備の設置が義務づけられています。私たちの主な仕事は、年2回以上の「機器点検」と、消防設備等を実際に作動させて総合的な機能を確認する年1回以上の「総合点検」を行い、有事の際に実際に消防用設備がきちんと機能するのか、消防法に基づいた機器の設置がされているのか等をしっかりと確認することです。なお、消防用設備には、消火器、消火栓ホース、火災感知器、避難梯子などがありますね。京阪神を中心にホテルやオフィスビルをはじめ、集合住宅、工場などの点検を行っており、不備が見つかった場合は法令に基づき改修工事も行いますよ。
 
亀山　横江社長は豊富な経験をお持ちだからこそ幅広い対応ができる点も、大きな強みでしょうね。そういえば、マンションやビルで避難梯子や避難経路が物でふさがれているのを見かけることがあります。そういった管理状況のチェックもなさっているのでしょうか。
 
横江　もちろんです。管理に不備がある場合は頭ごなしにきつく注意するのではなく「違反になりますし、緊急時に避難しやすい状態にしておきましょう」と丁寧にお伝えします。普段から消火器等の場所や避難経路などを頭に入れておけば、いざという時の動きや結果も変わってくるので、ぜひ意識してほしいですね。