畑山　事業承継コンサルティングを手がける、社長リタイアサポーター®さん。松田代表が独立したきっかけも事業承継にあったそうですね。
 
松田　ええ。私はもともと、東証一部上場企業に30年ほど勤務しておりまして。契約書の作成を通じた権利の確保や資金調達、社長秘書など行政書士の資格を生かし中枢の仕事を任されてきました。ただ、祖父と父が共に自営業者だった影響で、次第に独立したいと考えるようになったんです。そうして50代半ばで早期退職し、中小企業の買収を試みました。しかし、残念ながらうまく話が進まず断念することになったんです。このとき、後継者不足の悩みに直面する経営者がたくさんいて、なおかつ事業継承もうまくいかない場合が多いと知りました。そしてその現状を打破するため2019年に独立したんです。同時に、社会人大学院で学び直し中小企業診断士の資格も取得しまして。年齢も仕事も異なる仲間たちとの出会いで人脈を増やし、業務を拡大してきました。
 
畑山　素晴らしいバイタリティですね。事業承継をスムーズに進めるために大切なことは何でしょう？
 
松田　60、70代で代替わりを進めようと思っても、なかなか難しいのが実情です。50代の頃から動き出し、代替わり後のライフプランも設計することで、実り豊かな第二の人生を歩んでいただけるよう丁寧にサポートしております。また、今後ますます女性の活躍が求められるので、その支援もしているんですよ。ビジネスプラン発表会「LED関西」の応募者にアドバイスを送るなど、女性後継者や起業家の育成に注力しファイナリストを誕生させています。
 
畑山　頼もしいですね。それでは松田代表から全国の経営者にメッセージをお願いします。