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業界を変えるために家業を継がず独立した
酒井 ええ。もともと実家が左官業を営んでいて私は5代目に当たるため、幼い頃から職人さんを間近に見ながら育ちました。学生時代のアルバイトも左官の仕事でして、卒業後、自然と父が営む会社に入社したのです。その後、独立しました。
石黒 ご実家が、長い歴史のある左官店なのですね。お父様も左官会社を経営されていたとは驚きです。でも酒井社長は、事業を継がなかったということなのでしょうか。
酒井 そうなんです。父の会社で働いていた当時、同業者や取引先の方々と業界について意見を交わす中、「未来に向けて職人を育てなければいけない」という話が出ましてね。そのためには従来のように感覚頼りで仕事をするのではなく、資格の取得など具体的なスキルアップが大事なのでは、との結論に至りました。その考えを実現すべく、父の会社は弟に任せ、私自身は独立した次第です。
石黒 代々左官業を営む家系にお生まれになったにも関わらず、業界の常識を変えるために果敢な一歩を踏み出されたわけですね。