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昭和の時代から続く老舗の金属加工会社
鍛冶谷 そうなんです。弊社は金属のプレス加工職人だった私の父が1973年に創業しました。父が社長を務めていた時代には、大手電機メーカーに金属部品を納める協力会社として経営していたんです。しかし、時代の流れとともに家電用の部品などは海外の工場への発注が増え、弊社へのご依頼が次第に減っていきまして。そこで、ドアや窓などの掛け金や蝶番といった建築金物のほか、家具の転倒を防止するための金具など、住居に関わる多種多様な部品を製造する方向へと転換し、現在に至ります。
狩野 時代の変化に柔軟に対応してこられたわけですね。鍛冶谷社長はもともとお父様の跡を継ごうと思われていたんですか?
鍛冶谷 いえ、最初はそのつもりはなく、別の企業に就職したんです。しかし、先に述べた通り、家電用の金属部品のご依頼が減少して弊社の売り上げが落ち込んでしまった際に父の仕事を手助けするべく、私が20歳の頃にこの会社に転職しました。それから金属加工の職人として経験を積み、父の跡を継いで二代目の社長として就任したんです。業界歴としては40年ほどになりますね。
狩野 約40年のキャリアを誇る大ベテランの鍛冶谷社長が、現在どのようなお仕事をなさっているのか詳しくお聞きしていきましょう!