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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

依頼者に全力を尽くす 相続に特化した法律事務所
田阪法律事務所 弁護士 田阪裕章

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 京都市出身。東大寺学園高等学校、京都大学法学部を卒業後、郵政省や総務省で公務員として通信分野の許認可を担当する。やがて、規制緩和により「事前規制型」から「事後監視・救済型」に移行するという司法制度改革の波に乗るべく一念発起して司法試験に挑戦し、2008年に合格した後、大阪市内の法律事務所に所属した。その後、弁護士経験約15年の知識と経験を活かすべく、今年2024年1月に田阪法律事務所を開設。以来、相続・不動産・企業法務に注力している。
 
 
 
相続の問題で親族同士が揉めてしまい、相談に来られるケースは想像以上に多いという。仲が良かった兄弟姉妹でも、親が亡くなったことを契機に関係が悪くなり争うようになる。そうして持ち込まれた案件に徹底した調査で応え、依頼者に対して全力を尽くすのが、田阪法律事務所の田阪裕章弁護士だ。“トコトンやる”のポリシーを掲げ、ますます高齢化が進む日本で複雑に絡まった糸を解きほぐすため業務に邁進する田阪弁護士に、仕事に対する思いをうかがった。
 
 
 

弁護士として身近な相続問題の解決に注力

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪市北区の田阪法律事務所さんにお邪魔しています。今日は相続に特化した弁護士として活躍中の田阪弁護士に、さまざまなアドバイスをいただこうと思っています! その前に、まずは開業までのご経験を教えていただけますか?
 
田阪 京都大学法学部を卒業した私は、国家公務員として郵政省や総務省に勤務し、情報通信行政に関わっていました。その後、司法制度改革の理念に沿うよう、司法試験に挑戦しまして。2008年に大阪の法律事務所において弁護士としてのキャリアをスタートしました。その後、今後の更なる高齢化社会を見すえて、相続に特化した法律事務所を2024年1月に開設しました。
 
濱中 相続に力を入れた理由が気になります。
 
田阪 高齢化が進む日本は相続のトラブルが増える一方、家庭裁判所で取り扱うことのできる案件数には限界があります。弁護士としてその点を補うため、相続に注力しようと考えたんです。
 
濱中 相続の悩みやトラブルは、私たちの想像以上にたくさんあるのでしょうね。
 
田阪 おっしゃるとおりです。相続というのはつまるところ財産の問題です。お金を巡る身内の揉め事は他人に言いづらいので、表面化しないだけなんですよ。
 
濱中 確かに家族のゴタゴタを人に知られたくはありません。だからこそ、早いうちに優秀な弁護士さんに相談する。これが解決への近道と言えるのかもしれませんね。それにしても、どうして相続でかけがえのない家族が揉めてしまうのでしょう。
 
田阪 日本では遺言書を書くという行為が根付いていません。年齢を重ねた親も「まだ書かなくていいんじゃないか」とか「なんとかなるんじゃないか」と安易に考え遺言書を準備しないことが多い印象です。しかし「兄弟は他人の始まり」と言うように、どれほど仲がいい兄弟姉妹でも、親の遺産というお金の分配が絡むと大なり小なり意見の食い違いが生じるもの。それが広がってどうすることもできなくなってしまい、私のところへご相談にいらっしゃる方が非常に多いんです。