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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

女性が働きやすい職場で 工業用銘板を丁寧に製作
シンチ彫刻 代表 大塚愛子

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
石黒 大阪府門真市のシンチ彫刻さんにお邪魔しています。事業内容は銘板の製作ということで、とても興味深いお仕事です。まずは、シンチ彫刻さんと大塚代表のプロフィールを教えていただけますか?
 
大塚 シンチ彫刻は先代の社長が50年ほど前、1974年頃に創業し、当時はモーターで動く機械を使い銘板をつくっていました。今でもその機械で彫ることがあるんです。やがて、仕事を探していた母が「忙しいから手伝って」と誘われて働き始めたのが約30年前。その頃はパソコンを使った製作が主流になっていたので、パソコンなど触ったこともなかった母が自宅で練習していた姿をよく覚えています。
 
石黒 それだけ熱心に努力するほど働きやすい職場だったのでしょうね。
 
大塚 そうだと思います。私もとてもいい雰囲気の会社だと感じて入社し、アイデアマンで丁寧な指導が得意だった先代に仕事を教えていただきながら、約8年前に二代目に就任しました。かつてこの仕事は男性が多かったものの、パソコンを使うようになってからは女性が中心になりまして。現在は女性スタッフばかりなんですよ。
 
石黒 シンチ彫刻さんでは、どのような銘板を製作されているんでしょうか。
 
大塚 企業のロゴマーク、表札、建物の定礎板、会社の従業員用ネームプレート、工業用銘板などを製作しています。配電盤に取り付ける普段は見えない銘板から、大勢の人々の目に触れるものまでいろいろな種類があるんです。材料も金属、プラスチックなど各種素材に対応しています。
 
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石黒 私たちの周りに当たり前にある銘板。その製造工程を実際に見学させていただいて、楽しそうなお仕事だと実感しました。人々に成果物を見てもらえるのもやりがいの一つですよね。
 
大塚 はい、無事に銘板が完成した瞬間や実際に使われている現場を見ると達成感でいっぱいになります。この業界は後継者不足で廃業する会社も増えているものの、銘板の需要はなくなりません。ですから、シンチ彫刻では彫刻機4台を揃え、少数精鋭で迅速・丁寧なサービスをご提供することを心がけています。その結果、同業者が「その仕事ならシンチ彫刻に」とお客様を紹介してくださる機会もいただけて、口コミや人との縁が一番の営業になっているんです。