19歳で大工に転身し6年で一軒家を建てる
小林 弊社は在来工法、つまり伝統的な大工の技術を駆使した建築・リフォーム・リノベーションを手がけています。数多くの協力業者とチームを組み、新築から状況に応じたリフォームまで施工しているんです。左官・溶接・板金・家具の製作などもお任せください。現在の新築住宅はプレカットが主流でして。そういった現場しか経験していないと、なかなか古い家のリフォームはできません。しかし、在来工法を熟知した弊社なら安心ですよ。
小倉 伝統を今に生かす小林社長のご経歴が気になります。ぜひ、詳しくお聞かせください。
小林 子どもの頃から動物が好きだった私は、父の勧めでニワトリのヒナの性別を判定する「ひよこ鑑別士」の資格を取りました。のちに海外派遣の話をいただいたものの、視力が低下していたこともあり、辞めてしまったんです。
小倉 ひよこ鑑別士は本当に存在する職業だったんですね。小林社長の好きなことに突き進む行動力も含め驚くようなお話ですよ。その後はどのような歩みだったのでしょう。
小林 19歳で大工の親方に弟子入りしました。これが私の人生で初めて自ら選択した道だったんです。当時は「背中を見て覚えろ」と言われる時代でした。一人前の大工になるまで10年はかかると言われていたものの、私は積極的に学び6年で一軒家を建てられるほど成長できたんです。