自前の体育館で体操教室をオープン
寺田 私は5歳で体操の幼児教室に通い始め、選手コースに移ったのは小学1年生の時です。中学・高校の間に全日本ジュニア体操競技選手権大会、全国中学校体操競技選手権大会、全日本体操競技選手権大会、全国高校総体体育競技選手権大会、さらにはNHK杯、環太平洋体操選手権大会など、数々の大会に出場し、個人・団体の両方で何度も優勝や入賞の結果を残すことができました。
濱中 これは見事です! そして、体操競技の最終目標はオリンピックですよね。
寺田 ええ、私もオリンピック出場を目指し頑張ってきました。ただ、その夢は叶えられず18歳で引退しまして。高校生になった頃から芽生えた「将来は、自分の体育館を持つ指導者になる」というプランを達成するため、同志社大学スポーツ健康科学部に進学しました。卒業後は滋賀県内のジュニアクラブや高校で指導し、10年ほどキャリアを積んできたんです。
濱中 ご自分の体育館を持つというのは壮大な目標ですけど、それを実現したんですから素晴らしいですよ。独立まではご苦労も多かったのでは?
寺田 マーケティングや資金集めに2年以上かかりました。精神的には現役時代よりもきつかったですね(笑)。そして、ようやく開業したのが今年2024年1月です。ありがたいことに、早くも会員数が140名を超え、男女を問わず大勢のお子さんが体操を楽しんでくれています。