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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

充実した設備と指導員 考える力を養う体操教室
株式会社Gym Noble/Noble Kids 代表取締役 寺田英莉

 
プロフィール 大阪府出身。体操選手として数々の大会で優勝や入賞の実績を残す。引退後、多くの子どもにスポーツの素晴らしさを伝えるため、同志社大学スポーツ健康科学部に進学。卒業後は滋賀県内のジュニアクラブや高校で指導し、10年ほどキャリアを積んだ。2024年1月、全国でもトップクラスの設備とスタッフを揃えた子ども体操教室Noble Kidsを開業。インターハイ監督・滋賀県の国体監督(2022年栃木国体・2023年鹿児島国体)としても活動してきた。【ホームページ
 
 
 
体操選手としての実績やジュニアクラブでの指導経験を活かし、子ども体操教室「Noble Kids(ノーブルキッズ)」を開業したアスリート。それが株式会社Gym Noble(ジムノーブル)の寺田英莉代表取締役だ。充実した設備に加え自分で考える力を伸ばすのが寺田社長の方針。それは子どもを選手として輝かせるためだけでなく、引退が早い体操という競技ならではのセカンドライフ支援も見据えた取り組みだった。
 
 
 

自前の体育館で体操教室をオープン

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 滋賀県守山市で子ども体操教室、Noble Kidsを運営する株式会社Gym Nobleさん。まずは、寺田社長の体操選手としての実績を教えていただけますか。
 
寺田 私は5歳で体操の幼児教室に通い始め、選手コースに移ったのは小学1年生の時です。中学・高校の間に全日本ジュニア体操競技選手権大会、全国中学校体操競技選手権大会、全日本体操競技選手権大会、全国高校総体体育競技選手権大会、さらにはNHK杯、環太平洋体操選手権大会など、数々の大会に出場し、個人・団体の両方で何度も優勝や入賞の結果を残すことができました。
 
濱中 これは見事です! そして、体操競技の最終目標はオリンピックですよね。
 
寺田 ええ、私もオリンピック出場を目指し頑張ってきました。ただ、その夢は叶えられず18歳で引退しまして。高校生になった頃から芽生えた「将来は、自分の体育館を持つ指導者になる」というプランを達成するため、同志社大学スポーツ健康科学部に進学しました。卒業後は滋賀県内のジュニアクラブや高校で指導し、10年ほどキャリアを積んできたんです。
 
濱中 ご自分の体育館を持つというのは壮大な目標ですけど、それを実現したんですから素晴らしいですよ。独立まではご苦労も多かったのでは?
 
寺田 マーケティングや資金集めに2年以上かかりました。精神的には現役時代よりもきつかったですね(笑)。そして、ようやく開業したのが今年2024年1月です。ありがたいことに、早くも会員数が140名を超え、男女を問わず大勢のお子さんが体操を楽しんでくれています。