物河 ありがとうございます。『みんなちがって、みんないい。』という歌が由来で、保育士をしていた妻が名付けたんです。私たちの事務所では一般就労の難しい障がいや難病を抱えた方と雇用契約を結び、主に古着事業を行っています。商品のピッキングから写真撮影はもちろん、検品梱包、さらにはライブコマースと呼ばれるライブやフリマアプリでの販売も手がけています。利用者の皆さんがここまで多彩に働き、活躍する事業所として日本初の試みを続けているんですよ。
タージン 利用者の方自らがライブ配信する事業所ですか! 確かにユニークですし、唯一無二のサービスですね。おもしろいです。
物河 実は私は、300円の商品が中心のプチプライスショップ「ミカヅキモモコ」の創業者でもあるんです。タージンさんもご存じですか(笑)?
タージン そうなんですか! ええ、もちろん存じています。テレビ番組でも何度も紹介されていましたね。では、そこから物河さんがA型事業所を始めるに至った経緯をぜひお聞かせください。
物河 私は若い頃から起業したい思いが強く、25歳で封筒や便箋などを扱う会社をスタートしました。バブルがはじける頃、さまざまな会社からファンシーグッズの在庫を抱えていると聞きまして。在庫を150円で買い取り、300円で売ることを始めました。それがミカヅキモモコの前身です。順調に業績を伸ばし、最高80店舗にまで大きくなりました。ただ、年々コストがかさんできたところに、コロナ禍が直撃してしまって・・・。収益の悪化により、残念ながら2021年に破綻してしまいました。その時はちょうど60歳を迎えた頃で、「これから何を目標にすればいいのか」とすごく落ちこんでしまったんです。ですが、そんな私を見ていた妻から、「何甘えてんねん!」と𠮟咤激励されまして(笑)。また、ありがたいことに若い経営者の皆さんが「物河さん、あのミカヅキモモコを立ち上げた方ですよね」って慕ってくださったんです。そうして妻や皆さんのサポートのおかげで、就労継続支援A型事業所を立ち上げることができました。
物河 私は若い頃から起業したい思いが強く、25歳で封筒や便箋などを扱う会社をスタートしました。バブルがはじける頃、さまざまな会社からファンシーグッズの在庫を抱えていると聞きまして。在庫を150円で買い取り、300円で売ることを始めました。それがミカヅキモモコの前身です。順調に業績を伸ばし、最高80店舗にまで大きくなりました。ただ、年々コストがかさんできたところに、コロナ禍が直撃してしまって・・・。収益の悪化により、残念ながら2021年に破綻してしまいました。その時はちょうど60歳を迎えた頃で、「これから何を目標にすればいいのか」とすごく落ちこんでしまったんです。ですが、そんな私を見ていた妻から、「何甘えてんねん!」と𠮟咤激励されまして(笑)。また、ありがたいことに若い経営者の皆さんが「物河さん、あのミカヅキモモコを立ち上げた方ですよね」って慕ってくださったんです。そうして妻や皆さんのサポートのおかげで、就労継続支援A型事業所を立ち上げることができました。