B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

女性の自己肯定感を育み
子育てと仕事をサポート

 

人とつながることをあきらめないでほしい

 
glay-s1top.jpg
タージン 原代表ご自身も、ますます表情が明るくなったような気がします。
 
 そう言っていただけると嬉しいです。もともと私は人前で話すことが苦手で、講演でも足が震えていたんですよ(笑)。でも、この1年で自分の自己肯定感をさらに高め、先日は、PTAの集まりで120人を前に堂々とお話しすることができたんです。その後は、ますます自己肯定感が上がり、人から求められる毎日が楽しくなりました。
 
タージン 自己肯定感をテーマに活動する原代表ご自身が、今も前向きな変化を感じているわけですか。自分で自分を認めてあげることがいかに大切かわかりますね。それにしても、原代表が子育て支援を始めたきっかけが気になります。
 
 私が7歳のとき、父の暴力のせいで母が家を出てしまいました。残された私は妹の世話と学校で精一杯でして。友だちの家に遊びに行っても、幸せそうな家族を見て苦しくなるだけでした。やがて結婚し子どもに恵まれたものの、幼い頃のトラウマから自己肯定感の低い人間になっていた私は、息子の世話で精神が不安定になり笑うこともできなくなったんです。
 
glay-s1top.jpg
タージン そこからどうやって自分を取り戻していったのでしょう。
 
 最初はある保健師さんに悩みを打ち明けたところ、「お母さんは家の中の太陽。笑わないと子どもがかわいそうでしょ」と言われただけ。笑えないから相談しているのにこれでは意味がありませんよね。私はますます暗くなり家から出られなくなりました。でも、やがて出会った臨床心理士さんが電話をくださるようになり、信頼できると感じた私は自分の気持ちを打ち明けるようになりましてね。そして、ようやく救われることができたんです。
 
タージン その臨床心理士さんは、どのように対応してくれたのでしょうか。
 
 私はとにかく話を聞いてほしかったんですよ。ですから今、私の活動で最も大切にしているのは悩みを抱えた女性のいい面を見ながらお話をうかがうことです。一人でもいいから話を聞いてくれる人がいれば人間は変わるもの。そのためには誰と出会うかが何よりも重要です。だから、人とつながることを絶対にあきらめないでほしいんですよ。