鳥居 私の父が建物にこだわりを持っていて、自宅にはたくさんの建築カタログが置かれていました。冊子を眺めるうち、自然と建築やリフォームに興味を持つようになりましてね。中学生くらいになると「どうすればおしゃれな空間になるんだろう」と自室の家具の配置ばかり考えていました。
クリス そこで、建築の道に進まれることを決意されたのですか?
鳥居 いえ、実は大学は法学部に進みました。大好きな建物はいったん置いておいて、もっと広い世界を見ておきたいと考えたからです。ただ、大学卒業後に一般企業に就職すると、建築の仕事に携わりたいとの思いが強くなりましてね。そこでシフトチェンジし、思いきってこの業界に飛び込みました。
クリス 別の業界からの新規参入ですから、ご苦労も多かったのでは?
鳥居 おっしゃる通りで、怒られてばかりでした(笑)。でも、日々必死に食らいついていった結果、必要なスキルが身についていきましたね。現場で実務経験を得られたおかげで、建築士の資格を取得することもできたんです。また、“建物をつくる”というのはチーム作業です。現場の職人さんとは食事も共にする機会も多く、すごく親しくなりました。顔を合わせ、人のぬくもりを感じながら仕事をするというのが私の性に合っていたのだと思います。
クリス ものづくりにこだわりをお持ちの鳥居代表は最近、新たにミュージシャンとしても活動をされているとうかがいました。また別の方向からのアプローチになりますね。
鳥居 家を建てるものづくりで多くの皆様を幸せにしたいと思ってきました。一方でより多くの皆様に思いを伝える方法として、音楽も有効ではないかなと考えていたんです。ギターはもともと好きですし、ちょうど友人から音楽フェスへの参加を打診されたのもいいタイミングでしたね。新しいことを始めるのに遅すぎることはないというのが私の持論です。住宅設計と同じ熱量を持って挑戦し続けていきたいと思っています!
クリス 目の前にある仕事を楽しみ、気負わずに音楽活動にもチャレンジされている鳥居代表の姿勢に心を動かされました。ステージでのご活躍を楽しみにしています!
クリス 目の前にある仕事を楽しみ、気負わずに音楽活動にもチャレンジされている鳥居代表の姿勢に心を動かされました。ステージでのご活躍を楽しみにしています!
「仕事を楽しむ」とは‥
人との出会いを楽しむこと。お客様や職人さんなど、新しい出会いを楽しむことが仕事を楽しむことにもつながっています。
(鳥居恒宏)