渡辺 ありがとうございます。当教室はもともと、2005年にプロの演奏家を養成するために立ち上げました。でも、教室の中がよく見える路面店で駅前ということもあり、ご近所の方々から「安心感がある。子どもを預けたい」というご要望が増えていったんですよ。現在は初心者からプロ志望の方まで、年齢や演奏のレベルに関係なく、誰もが気軽にピアノを楽しめる教室となっています。3歳から84歳まで80名以上の生徒さんが通ってくださっているんですよ。
タージン 活気あふれる教室ですね。プロ志望の方も通っておられるということで、渡辺社長のピアノ歴が気になります。
渡辺 私がピアノを始めたのは3歳のときです。ただ、親の仕事の都合で引っ越しが多く、通う教室が変わるたびに先生の教え方も変わり、手を叩かれる指導に嫌気が差し、何度もピアノをやめようと思うほど嫌いになった時期もありました。それでもピアニストとして演奏活動をするようになり、知人の勧めで当教室を開業することになったんです。このような経験から、ピアノを嫌いになる子どもを一人もつくらないことをポリシーに指導しています。
渡辺 私は何があっても子どもを叱りません。とにかく褒めて褒めて褒めまくるんですよ。生徒さんのご自宅にピアノがなくても大丈夫ですし、練習も強制しません。発表会も堅苦しいものではなく、ホテルのレストランでバイキングを楽しみながら、子どもたちに好きな曲を自由に弾いてもらう形式なんです。このような業界の常識や固定観念にとらわれないピアノ教室は珍しいでしょうし、ほかの教室とはまったく違う存在だと自負しています。
タージン 確かに、ちょっと聞いたことがないユニークなピアノ教室ですね。しかも、同席してくださっているスタッフの渡会裕大さんは英会話の先生だとか?