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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

福祉業界28年のプロが 理にかなった介護を目指す
株式会社リ・クレアーレ/レコードブック横須賀中央 代表取締役 小林学

 
プロフィール 神奈川県出身。建築業界に従事するも、バブル崩壊で仕事量が激減。超高齢社会を見据え、26歳のときに特別養護老人ホームに転職する。以後、福祉業界に30年近く身を置く。重度の介護が必要な高齢者と接する中で、利用者の身体機能や健康維持について考えるように。その後、2021年に(株)リ・クレアーレを設立し、2022年デイサービス、レコードブック横須賀中央を立ち上げた。【ホームページ
 
 
 
高齢化の一途を辿る日本社会になくてはならない、福祉サービス。しかし、“献身的”、“奉仕”というイメージが先行し、福祉職に従事したいと考える若い世代は少ない。その状況を改善すべく“理にかなった介護”に取り組んでいるのが、株式会社リ・クレアーレの小林学代表取締役だ。同社の運営するデイサービスで笑顔が絶えない背景には、介護者も利用者も負担のない理想の介護を目指す、小林社長の新しい価値観があった。
 
 
 

“楽しい”がトレーニングの原動力!

 
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インタビュアー 阿部桃子(ミス・ユニバース元日本代表)
阿部 本日は株式会社リ・クレアーレさんが運営する、レコードブック横須賀中央にお邪魔しています。こちらはデイサービスなんですよね。東京都内のおしゃれなトレーニングジムのような雰囲気で驚きました。先ほどから、たくさんの笑い声も聞こえてきています。すごく活気があるんですね!
 
小林 ありがとうございます。「デイサービスってこんなに明るい場所なんだ!」と驚かれる方も多いんですよ。もっとも、ここまで明るい雰囲気なのはレコードブックくらいかもしれません(笑)。ちょうど、運動の真っ最中なんです。今は早口言葉の練習をしていますよ。
 
阿部 早口言葉の練習ですか! 私でもできるかわからないくらい難しそうです(笑)。皆さん、楽しんで取り組んでおられますね。こういった運動にはどのような効果があるんですか?
 
小林 早口言葉によって口や喉が鍛えられ、食べ物や飲み物の飲み込みなど、嚥下機能の向上に役立つんですよ。いつまでも自分が好きなものを自由に食べるためには、嚥下機能をしっかり保たなければなりません。食事は心身の健康の要ですからね。そして何より、運動を継続するには“楽しい”と思えることが大切なんです。
 
阿部 いかにも、トレーニングという感じではないからこそ、利用者の方々も積極的に実践できるんですね。