登喜 はい。高校までソフトボール一筋だった私は日焼けで真っ黒、髪はベリーショートで筋肉質。男の子に間違われることも多々ありました。容姿にコンプレックスがあり、おしゃれやお化粧を楽しんでいる周りの同級生をうらやましく思う気持ちもあったんです。高校卒業後は就職したものの、夢中になれるものがソフトボール以外に何があるんだろう? と悩みながら働いていました。
濱中 どのようにして美容業界に入られたのか、気になりますね。
登喜 自分の進むべき道について考え続ける中で、自身のコンプレックスに向き合い、それを機に思い切って憧れの美容の世界に飛び込みました。トータルビューティの大型サロンでさまざまな美容技術を身につけまして。その後結婚と出産を経験し、専業主婦として育児に奮闘する時間の中で、ふと鏡に映る疲れた自分の顔を見て、美容とは遠ざかり自分のことは後回しで女性らしさや自分らしさがなくなった気がして悲しくなったんです。自分自身と向き合ったときにママや妻としてではなく、自分らしくありたい! ママだからと何でも諦めたくないなと感じ、独立を決意しました。
濱中 女性はせっかく積み上げてきたキャリアを、子育てのために泣く泣く捨ててしまうケースがまだまだ多いと思います。その中で独立という大変な道を選んだのは、とても勇気のいる選択だったでしょうね。
登喜 ありがとうございます。濱中さんがおっしゃる通り、私にとっても独立は一人の人間として本当に大きなチャレンジでしたね。屋号である「and me」は、妻でもママでもない「一人の女性」として、お客様に日常を忘れてもらえる空間にしたいという思いを込めているんですよ。
濱中 そのお気持ちが伝わる、きれいで落ち着く雰囲気ですよ。それでは、あらためてand meさんのメニューを教えていただけますか。
濱中 そのお気持ちが伝わる、きれいで落ち着く雰囲気ですよ。それでは、あらためてand meさんのメニューを教えていただけますか。