水野　よく人に教えるにはその3倍の知識が必要だと言われますよね。森口社長も大変だなぁと感じることはないですか？
 
森口　もちろん大変ではありますが、逆にそれが楽しいです。やりがいや充実感を味わっていますよ。「1日2時間は仕事の勉強する」という決まりごとをずっと続けていて、その積み重ねが「これだけ上積みがあるのだから大丈夫」という自信につながっています。新しいことを1日1個覚えれば、1年で365個ですからね。
 
水野　素晴らしい！　継続は力なりですね。ぜひ、今後の目標をお聞かせください。
 
森口　指導者の育成ですね。実は、2022年5月に一般社団法人を立ち上げまして、そちらでは指導者の育成に取り組んでいます。ただし、これから指導者になりたい人ではなく、経験して3年目以降の方が対象なんですよ。
 
水野　なぜ3年目以降なんですか？
 
森口　指導者としていろいろな悩みが出てくるのが、およそ3年経った頃なんです。私も経験したことがあって、「自分の指導はこれでいいのか」と自信がなくなってくる時期なんですよ。ですから、セミナーで指導法に必要な感覚的な部分を育成していきたいと考えています。
 
水野　感覚的なというのは、考え方の幅を広げてあげる感じでしょうか。
 
森口　ええ、考え方の幅を広げてあげることで、指導することに対する新しい楽しみを見つけられるようにしてあげたいんです。現在は、スポーツ関係の方だけではなく、治療家の方々からも相談を受けていて、私自身も驚いているところです。
 
水野　お客さんの身体の悩みにどのようにアプローチするのか。そこに共通する悩みや葛藤を抱えている人はたくさんいるんですね。