人の役に立つために鍼灸師の道へ
東 私は、子どもの頃から将来は人の役に立つような仕事をしたいと思い続けてきました。ただ、人の役に立つといってもどんな職業に就いたら良いのかわからず、ボランティアをしながら進むべき道を模索していたんです。大学は法学部に進学し、最終的に一般企業への内定が決まっていたものの、就職直前に転機が訪れましてね。
岩崎 いったい東院長にどんな出来事があったのか気になります。
東 たまたま友人の家で、親御さんが腰痛改善の施術を受けているところを見かけたんですよ。もともとジャッキー・チェンが大好きで少林寺拳法を習っていた私は、身体のことについても関心があり、特にツボ押しなど東洋医学に興味を持っていたんです。そんな中、施術の様子を見たことで、「自分のやりたいことはこれだ!」と気付かされました。自分の進むべき道がハッキリと見え、視界が明るくなったような感じがしたことを覚えています。それで当初は漢方医になるべくあらためて大学に入り直そうと決めたものの、費用面など含めて医学部に入るのはハードルが高かったんですよね。そこで、会社員として働きながら専門学校に通い、鍼灸師の資格を取得したんです。
岩崎 東院長にとっての“人の役に立つ仕事”がついにはっきりした瞬間だったのですね。専門学校を卒業してからの歩みについてもお聞きしていきましょう!