菊池(寿) おかげさまで、有名なパティスリーやアパレルブランド、玩具メーカーなど、多業種のお客様からご注文をいただいています。このお道具箱も、一度はご覧になったことがあるのでは?
水野 わぁ、懐かしい! 幼稚園で必須ですよね。私もぼろぼろになるまで使い込んだ記憶があります。本当にいろんな種類があるんですね。
菊池(早) アニメのキャラクターがプリントされたジグソーパズルのかぶせ箱も弊社が製造しているんですよ。バレンタインの季節には、私たちのパッケージがあちこちの店頭に並びます。
水野 目を引くデザインはもちろん、実際に手に取ると丁寧な仕事ぶりがわかります。さすがメイドインジャパン! これほど精巧な製品をつくるには、熟練技が必要なのでは?
菊池(寿) 専用の全自動貼箱製造機を導入し、人力と組み合わせて製造しています。手仕事だと数が限られてしまうので、バレンタインのような大量ロットには対応できません。
菊池(早) 今でこそ機械での製造が中心ですが、創業した2010年当初は手作業も多くて大変でした。私一人で6万個を仕上げた時は2週間かかりましたよ。
水野 お一人で6万個を!? いくら慣れた仕事といっても、体を壊してしまいそう。
菊池(早) 社長には諦めてもいいと言われたものの、途中で音を上げるのが悔しくて。「負けるもんか」とやり遂げた時の感動は忘れられません。結果的に腱鞘炎になったんですけどね(笑)。
菊池(寿) 扱っているのはただの箱ですが、貼り付けるデザインで印象が変わるのが楽しいんです。同じ機械でつくってもそれぞれ違う美しさがあって、完成時にはやりきった感で満たされます。
水野 その達成感がお二人の原動力なんですね。お仕事への情熱が伝わってきます。コロナ禍で人と気軽に会えなくなり、お世話になった方々にプレゼントを贈る機会も増えました。相手に喜んでもらうためにも、パッケージって大切ですね! 私もきれいな箱を捨てるのがもったいなくて(笑)。今後もぜひ人に感動を与える製品を送り出してください!
水野 その達成感がお二人の原動力なんですね。お仕事への情熱が伝わってきます。コロナ禍で人と気軽に会えなくなり、お世話になった方々にプレゼントを贈る機会も増えました。相手に喜んでもらうためにも、パッケージって大切ですね! 私もきれいな箱を捨てるのがもったいなくて(笑)。今後もぜひ人に感動を与える製品を送り出してください!
「仕事を楽しむ」とは‥
自分が楽しくなる努力をすることです。そして自分に甘えず、向上心を持って取り組むことですね。
(菊池寿)