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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝統製法を守り続ける こだわりの糀食品を展開
株式会社宝来屋本店 代表取締役 柳沼広呂人

 
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インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 福島県郡山市の株式会社宝来屋本店さんは、伝統的な糀製法による食品を多数販売しているそうですね。私、あま酒が大好きなので今日は楽しみにしてきました!
 
柳沼 ありがとうございます。弊社では、あま酒、味噌、三五八(さごはち)漬けの素を柱に、米糀などを使った製品を製造・販売しています。1906年10月に、「宝来屋糀(こうじ)店」を創業した曽祖父から数えて、私で4代目です。
 
宮地 115年以上も続く老舗なのですね! 糀には免疫力を高めたり、腸内環境を整えたりする働きがあって、米糀でつくるあま酒は「飲む点滴」「飲む美容液」と言われていますよね。
 
柳沼 おっしゃる通りです。味に関しては、あま酒も味噌も糀の出来具合によって異なるという特徴があります。良質の糀からつくられたものは甘味があるので、砂糖や甘味料は不要です。弊社のあま酒は、糀だけのすっきりとした甘さが味わえますよ。
 
宮地 伝統の発酵技術を生かし、こだわり抜いた良質の糀をつくり続けている点が最大の強みだと思います。商品はインターネットでも購入できますか?
 
柳沼 はい。ネットでもご購入できます。国内では現在、北海道から九州までの範囲で販売しています。あま酒は柚子果汁や抹茶入りなどいくつか種類があるんですよ。あま酒、塩糀、自家製味噌などをつくる時に使う、「生糀(なまこうじ)」も人気商品です。
 
宮地 さまざまな種類の商品を開発・販売されていると。今後はどんな展開を考えているのでしょう。
 
柳沼 今年、2022年3月に福島県内の農園と地元J3のサッカーチームとの共同開発で、桃果汁をブレンドした新しい糀発酵飲料の販売を始めました。今後もいろいろな企業とコラボレーションして商品開発をしていきたいですね。また、海外への販路開拓も今以上に進めていく考えです。
 
宮地 すでに海外にも進出しているのですか?
 
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柳沼 実は15年ほど前から進めていまして、数年前は、ユダヤ教徒のための食品の安全性を証明する「コーシャ認定」を取得後に、イスラエルへ営業に行きました。今は「醤油こうじ」という調味料と味噌を定期的に輸出させていただいています。
 
宮地 それはすごい! 国内外を問わず需要があると知って、糀は私たちの健康を支える食の原点であると、あらためて思いました。糀を知り尽くした御社が、新しい試みに次々と挑戦する姿も素晴らしいです。今後の100年も糀の魅力を伝え続けてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
弊社は「仕事を楽しむ、ワクワク感とユーモアを心がける」を会社精神の一つに掲げています。そうでないと、良いアイデアが出ないですからね。何事もおもしろいことに変換しできるよう心がけ、お客様と社員を幸せにすることが、私にとっての仕事の楽しみです。
(柳沼広呂人)
 

:: 企業情報 ::

株式会社宝来屋本店

〒963-0725 福島県郡山市田村町金屋字川久保54-2

ホームページ
https://www.e-horaiya.com